22日の伊豆諸島地震について専門家に聞く「南海トラフ地震のきっかけになることはないが地盤災害に注意が必要」
22日午後伊豆諸島で最大震度5弱の地震がありました。伊豆諸島で続く地震。専門家に見解を聞きました。
22日午後4時42分ごろ伊豆諸島の新島・神津島近海を震源とする地震がありました。
震源の深さは11キロ、マグニチュードは5・3と推定されています。
この地震で伊豆諸島の利島で震度5弱、新島で震度4を観測。
静岡県内でも東伊豆町や牧之原市で震度3を観測するなど県内の広い範囲で揺れを観測しました。
新島・神津島近海では22日昼前から地震が相次いでいて、23日午後4時までに震度1以上の揺れを43回観測しました。
地震に詳しい東海大学と静岡県立大学の長尾年恭客員教授は今回の地震についてこう話します。
長尾年恭教授:
「昨日、伊豆諸島近海で発生した地震は逆断層型の東北で起きている地震でなくて横ずれ型という地震のメカニズムであることが分かった。発生した近くというのは神津島にしろ新島、利島、みんな火山島。要するに火山活動が関係していると思う。直接南海トラフ地震のきっかけになることはないと考えている」
私たちができる対策については。
長尾年恭教授:
「震度5弱、5強、そのような地震以上のものが起きると伊豆諸島、特に急峻な地形のところが多いのでがけ崩れや土砂崩れなど斜面崩壊、地盤災害には十分注意して頂きたい。これから雨の季節でもあるので、事前に危険な場所を判断するということが必要です」