田久保市長を背任容疑で刑事告発した男性がコメント 「権力者の暴走に司法から歯止めを」 静岡・伊東市

 静岡県伊東市の田久保真紀市長が、市議会で不信任を全会一致で可決されたことを受け、議会を解散した問題で、「無用な選挙で無駄な出費を生じさせた」として田久保市長を背任容疑で刑事告発した男性が、コメントを寄せました。

田久保市長
田久保市長

 「今回の告発は、「法の支配」の原則に基づく適正な手続きを求めるものです。これまで田久保氏に対しては、市議会の全会一致不信任決議、市民からの1万件超の苦情、複数の刑事告発など、各方面から民意が示されてきました。今度は司法も適切な判断を示していただきたいと思います。

 本件解散は地方自治法第178条の制度趣旨から完全に逸脱した市長権限の濫用であり、自己保身のためだけの解散権行使は背任行為です。時の権力者の暴走に対して司法から歯止めをかけていただき、権利濫用は許されないことを明確に断罪してもらいたいと考えています。学歴詐称により市長給与を不正受領し、不信任決議後も多額の税金で議会を解散した行為は「法の支配」に真っ向から反するものです。

 三権分立の本来の機能として、司法が行政権力の暴走を厳しくチェックすることで、議会解散権は無制約ではないことを法的先例として確立し、将来の地方自治体における同様の権限濫用を防ぐ抑止効果を期待しています。この告発が真の「法の支配」の実現と、司法による権力濫用への毅然とした歯止めにつながることを心から願っています」