「恐怖や不安も消えていない」強風にあおられ20m~30m飛ばされた女性が当時の恐怖を明かす 国内最大級の竜巻が静岡県内で発生してから3週間

YouTube Video 「恐怖や不安も消えていない」強風にあおられ20m~30m飛ばされた女性が当時の恐怖を明かす 国内最大級の竜巻が静岡県内で発生してから3週間
動画を再生

 国内最大級の竜巻が静岡県内で発生してから26日で3週間です。強風に30メートルほど飛ばされて大けがをした女性が、当時の恐怖を明かしました。

 牧之原市に住む松浦暖花さん。竜巻に襲われた牧之原市の中でも特に被害の大きかった細江地区で家族と暮らしています。

 竜巻が発生した時間、松浦さんはアルバイト先に向かうため、自宅近くに停めていた車を取りに行く途中でした。

●松浦暖花さん:
「この辺りに1回飛ばされて、しがみついたんですけど、その後もう1回強風が来てどんどん風強くなっていったんで、ここにいたら次あそこ、ちょっと周り何もないんですけど、あそこもともと倉庫だったんですけど、そこの倉庫まで飛ばされちゃってあそこの倉庫に引っかかった感じです」

 松浦さんは強風にあおられ、20メートルから30メートルも飛ばされました。右手薬指の腱が切れ、全身も打撲。およそ1週間、入院生活を強いられました。

●松浦暖花さん:
「腱がきれちゃってるから今から緊急手術するよっていうことを言われて。ここが切れて手術したところで、まだちょっと腫れてる状態で今リハビリ頑張ってる最中。自分が見たときは腱が切れてる感じではしなかったんですけど、自分からみると骨の方が先に出てる状態だったので」

 この映像は退院から間もない松浦さんの様子です。右手には包帯が巻かれ日常に支障をきたしました。その包帯は、25日ようやく外れました。

●松浦暖花さん:
「ここまでひどい竜巻が起きるのは初めてだったので、ちょっとびっくりしたっていうのと、普段使えてたものとか、できていたことが急にできなくなったことでちょっとショックが大きかったていうのと…」

 竜巻によって乗っていた車は廃車となり、以前の生活は戻っていません。当時の恐怖や不安も消えていません。

●松浦暖花さん:
「1人でいるのをなるべく避けるようには今してる状態です」

 建物への被害だけではなく、心にも体にも深い傷跡を残した国内最大級の竜巻。傷が癒えるまでにはまだ、時間が必要です。

「恐怖や不安も消えていない」強風にあおられ20m~30m飛ばされた女性が当時の恐怖を明かす 国内最大級の竜巻が静岡県内で発生してから3週間