民間から譲渡された静岡・長泉町の「旧ヴァンジ彫刻庭園美術館」 静岡県は、新しい文化施設の運営事業者の公募を11月から開始

 民間から譲渡された静岡県長泉町の旧ヴァンジ彫刻庭園美術館について県は、新しい文化施設の運営事業者の公募を11月から始めると明らかにしました。

 旧ヴァンジ彫刻庭園美術館は、2023年に閉館し、県に無償譲渡されました。県はこの施設を活用し、東部・伊豆地域の文化の向上と、地域経済の活性化を図る新たな文化施設を運営する計画を立てています。

 10月1日に行われた県議会・文化観光委員会で県は、コンセッション方式(PFI)での事業者選定に向け、条例の制定などの手続きを進めると説明しました。

 今後のスケジュールについては、11月に公募を開始し、2026年7月をめどに優先交渉者を選定。9月には基本協定を締結し、12月事業開始の見通しです。事業期間は15年間。県が負担する提案金額の上限は、施設の修繕や維持管理費など17億5500万円を予定しています。

 県は、「運営権者に求める要求水準の充足、財務状況や経営状況を確認するため、毎年度モニタリングを実施するなどして、運営権者に対して適切な運営サービスの向上を促していく」としています。

静岡県庁
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