「怖い…」ホンモノの調査員も疑われる事態に 『国勢調査』で不審なメール

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 5年に一度行われる国勢調査。今、調査を装った詐欺が各地で報告されています。これを背景に、静岡県内でも影響が…。

国勢調査員 前田啓太さん(9月27日/清水町):「国勢調査の調査票配らせて頂いておりまして…」

 10月1日時点の情報で行われる国勢調査。9月下旬から県内でも書類が各家庭に届けられました。清水町では調査票は原則手渡しとし、3回訪問しても不在だった場合、郵便受けに投函するとしています。ただ書類を受け取ってもらえても、こんなことが…。

住民の女性:「調査員とは違う方が来てとか何とか…(話があるので)怖いんですよ」

国勢調査員 前田啓太さん:「私は調査員なので、もし疑わしいようならこちら(町役場)に電話をしてください」

 本物の調査員か疑われてしまいます。住民の女性によるとネットなどで国勢調査を装った不審な事案を目にしたためだといいます。

国勢調査員 前田啓太さん:「国勢調査員はこの国勢調査員証と、この青い国勢調査のカバンを持っているということをご説明させていただきまして、念のため電話確認もしていただければということでお伝えさせていただきました」

 実際、「回答のお願い」と国勢調査を装った不審なメールが届く事案が全国各地で報告されています。10月8日が回答締め切りとなる国政調査。県内でも“不審なメール”に関する問い合わせが増えているようです。

静岡・藤枝市 杉田一樹統計係長:「これは不審なメールではないかという問い合わせが市民からあった。回答すると記念品を差し上げますという(メールの)内容になっていた」

 藤枝市ではおよそ620人の調査員を派遣し、各家庭に調査票を配布。ただ、郵送提出用封筒の住所が大阪だったため、“本物”であっても市民が警戒したという事案もあるようです。詐欺被害につながるメールも広がる中、行政側は…。

藤枝市 杉田一樹統計係長:「国勢調査はメールでは行わない。全て調査員が調査書類を配布しているので、回答にあたってはメールではなく配布を受けた調査票でおこなっていただくのが大事」

 生活環境の改善や防災にも役立てられる国勢調査。金銭の要求やカード番号を聞き出すことはなく、国や警察が注意を呼び掛けています。

「怖い…」ホンモノの調査員も疑われる事態に 『国勢調査』で不審なメール