静岡県・鈴木知事「早く、気が付いた時点で手を打ってほしかった」 平木省副知事が「財政危機宣言」と危機感を示したことを受け

 静岡県の財政について、平木省副知事が「財政危機宣言」と危機感を示したことを受け、鈴木知事は「気が付いた時点で手を打ってほしかった」と述べました。

●鈴木知事:
「早く、気が付いた時点で手を打ってほしかった」

 県が発表した来年度の財政収支の試算では、歳入1兆450億円に対し、歳出が1兆1090億円と財源の不足分が640億円にのぼります。試算段階で500億円を上回るのは4年連続となり、緊急会見を開いた平木副知事は「財政危機宣言」と危機感を示しています。

 鈴木知事は27日の定例会見で、これまで「大型投資を繰り返し、県単独の事業も他県に比べて多かった」と振り返り「計画的に少しずつ健全財政に持っていく道筋をつけなければいけない」と述べました。

 一方で、高市総理が打ち出した「責任ある積極財政」には一定の理解を示しました。

●鈴木知事:
「『責任ある』という枕詞がついている限りは基本的に財政規律は守っていくということは明言しているので、私はそうした規律を踏まえた上で必要なところへの必要な投資だと私自身は理解している」

静岡県庁
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