過去最多の9人が立候補 前市長の失職に伴う今年2回目となる異例の市長選挙 7日間の選挙戦始まる 静岡・伊東市
「田久保真紀です。始まりの地・八幡野に帰ってまいりました」
学歴詐称問題が要因となった失職を経て、再び市長選に挑みます。
選挙戦の第一声は、メガソーラー反対に“一点集中”でした。
無・前職 田久保真紀候補(55)
「メガソーラーの計画はこのままあらぬ方向に進むかもしれない。このままではあの山が危ない、この海が危ない。今のしがらみの構造、利権の政治、これと戦えるのは候補者の中で誰なんですか。あの立場にどうしても戻ってほしくないと言う人たちがいるなら、私は戻らなくちゃいけない」
田久保真紀候補(55)
市長時代の実績と主張するのが、前回選で争点となった新しい図書館計画の廃止。
ただ、それに伴って伊東駅前の整備事業もストップしました。
無・前職 田久保真紀候補(55)
「私にしかできないことがあると言ってくれるなら、私は戦います。私だって普通の生活、したいですよ。普通の生活がしたい。どんなにつらくても、どんなに大変な道のりでも、自分に課せられた運命、使命からは逃げてはいけない」
支援者)田久保さん、頑張ってください
田久保)よろしくお願いします。
無・前職 田久保真紀候補(55)
「今回、本当に無心です。伊東の未来を誰に託すのが一番いいのか考えていただいて、一人でも多くの方に選挙に行っていただきたいと思っております」
自民推薦 小野達也候補(62)
無・元職 自民推薦 小野達也候補(62)
「行政はやはり安定していなければいけない。一人ひとりの暮らしを支えていかなければいけない」
5月の市長選で落選した、元市長の小野達也さん
自民党の推薦を受け、出陣式には国会議員や県議、市議と多くの応援が…。
陣営が強調するのは、市政の「正常化」と「安定」。
今求められる物価高対策に、市長時代の実績が生きてくるとアピールします。
無・元職 自民推薦 小野達也候補(62)
「財政をしっかり立て直してきた大きな基金について、まずは皆さんの暮らしに投資していく。皆様のお手元に市内で使える商品券を直ちに送り、そして市内事業者を支えながら、皆さんの暮らしを、そして混沌とした伊東市を正常化させてまいります」
高市政権の発足後、これだけ注目され、“与野党対決色”のある地方選挙は、
伊東市長選が初めてとの見方も…。
自民党 若林洋平参院議員
「高市総理も「洋平ちゃん、行くの?」って。やっぱり安定した政権のもとで、正しい政治をやれる市長に戻してもらいたい。それは小野達也さんしかいないから、「洋平ちゃん、頑張って来い」って言われてるんですよ」
無・元職 自民推薦 小野達也候補(62)
「まずは市政の正常化、そして1日も早く経済対策を打って、多くの市民の期待に応えたい」
ガンバロー三唱
「ガンバロー、ガンバロー、ガンバロー」
国民推薦 杉本憲也候補(43)
支援者)「頑張ろうね」
杉本)「頑張ります。ありがとうございます。」
国民民主党推薦で、前市議の杉本憲也さん。
無・新人 国民推薦 杉本憲也候補(43) ※演説
「私はモヤっとした伊東市を、きょうの青空のようにスカっとさせたい。(拍手)」
行政書士として、災害時には生活再建相談に取り組んできたといいます。
無・新人 国民推薦 杉本憲也候補(43)
「法律の知識を最大限使って、皆さんのご要望を、やれる政策として、法律に基づいてしっかり実現させていく。現役世代が苦しい思いになっていくと、子どもも育てられません。高齢者の皆さんも支えられないんです。だから私は現役世代の皆さんの負担を軽くする。そのために今皆さんのご負担になっている給食費の無償化、これを継続させていく」
「進むぞー!」
「物価高対策は急務」だとして、個人市民税の減税も打ち出している杉本さん。
労働団体・連合静岡からも推薦を受ける一方で、立憲民主党の推薦は受けていません。
ただ、出陣式には…。
立憲民主党 渡辺周衆院議員
「憲也候補とは、同じ高校の同窓ということもあるんですが…」
伊東市も地盤とする、立憲民主党の渡辺周氏の姿も…。
関係者によりますと、陣営には渡辺氏の事務所関係者も入っているといいます。
無・新人 国民推薦 杉本憲也候補(43)
「(強みは)一番の若さと6年間の政治経験。負担軽減で言えば、減税をやって市民の皆さんの家計をまず支えていきたい。負担を少なくして、人口を増やしていく」
諸派・新人 鈴木奈々子候補(52)
埼玉県に住む、漫画家の鈴木奈々子さん。
メガソーラー計画の撤廃や、外国人政策について訴えています。
諸派・新人 鈴木奈々子候補(52)
「外国人の生活保護の停止、健康保険の未払いなどの取り立ても積極的に行っていきたいと思っています。市民の雇用を促進し、市民のお金をどんどん増やしていこう」
無・新人 利岡正基候補(52)
DMO(ディー・エムーオー)=「観光地域づくり法人」の設立を主張する観光協会理事の利岡正基さん。
無・新人 利岡正基候補(52)
「観光で稼ぐ。とにかく私が強いのは観光です。観光でこの町を良くして、それでいろんな方がいろんなサービスを受けられたら、本当に幸せだと思います。本当に伊東に暮らしてよかったなと、みんなが思える町。私はこれが作れる」
無・新人 石島明美候補(58)
今回が2度目の市長選です。
石島明美さんは、市長給与の削減や1人1万円の現金給付を訴えています。
無・新人 石島明美候補(58)
「今一番大切なのは清潔で正直な政治だと確信しております。私が一番嫌いなことは嘘です。嘘をつく。私はしっかりと若者がこの町に戻ってきて、結婚して、子どもたちを生み育てていく、安心して暮らせる、そういう社会を作っていきます」
無・新人 岩渕完二候補(73)
NPO法人代表の岩渕完二さん。
長年、メガソーラー建設を条件付きで容認する立場で活動してきました。
無・新人 岩渕完二候補(73)
「改革の第一歩というのは透明化なんです。市政を立て直すとか言ってますけど、そんなことは公約にするような問題じゃないです。経営感覚があるかどうか、そこがポイントです。他者と比較するのではなくて、私ができるんです」
無・新人 黒坪則之候補(64)
医療態勢の充実や市民の所得倍増などを掲げているのは、薬局チェーン顧問で、会社役員の黒坪則之さん。
無・新人 黒坪則之候補(64)
「普通の町の倍以上の速度で少子化が進んでいる。このままだと誰がどう見ても伊東は5年後、10年後ないねと、崖っぷちだねと。オール伊東で打破していかないと、伊東の危機状況から救えない」
無・新人 大野恭弘候補(58)
兵庫県に住む、元会社員の大野恭弘さん。
西小学校の跡地への図書館建設やプレミアム商品券の復活を訴えています。
無・新人 大野恭弘候補(58)
「図書館の建設についてですが、これは商店街の人通りを増やす、このことによって商店街の活性化の呼び水にしたいと思っています」
過去最多9人の争いとなった伊東市長選。
投開票は14日です。

