中国依存のレアアースに輸入規制強化の恐れ…南鳥島沖の海底5500mに眠る1600万t 地球深部探査船「ちきゅう」試験採掘へ
高市総理の発言をきっかけに、中国との関係が悪化しています。その中国は軍民両用品の輸出規制を強化すると発表しました。多くを中国からの輸入に依存しているレアアースも対象になる恐れがあります。レアアースはスマートフォンなど多くの工業製品に使われていて、その影響は小さくありません。
中国が「日本への輸出規制強化」
中国政府は日本に対して、半導体関連などを含む軍民両用品の輸出規制を強化すると発表。その規制では、スマートフォンをはじめ、多くの工業製品に使われている、“レアアース”も対象となる可能性が…。
中国外務省 毛寧報道局長:「国家の安全と利益を守り、拡散防止などの国際的義務を履行するため、中国は法と規則に基づき措置を講じ、完全に正当かつ合理的で合法である。我々は日本側に問題の根本的原因を直視し、反省して過ちを正し、高市早苗総理の誤った発言を撤回するよう促す」
日本へのさらなる対抗措置を、木原官房長官は強く非難。
木原稔官房長官:「我が国のみをターゲットにした今般の措置というものは、国際的な慣行と大きく異なり、決して許容できず、極めて遺憾であります」
レアアース輸入先の7割を中国に依存
供給力で世界的に圧倒的な優位性を持つことから、これまでも、レアアースを“外交カード”として使ってきた中国。実際、日本のレアアースの輸入先に占める中国の割合は71.9%に上ります(2024年)。高市早苗総理は「あまりにも特定国(中国)に依存しすぎている」と指摘しています。
南鳥島沖の海底5500mに眠る1600万トン
“中国依存”からの脱却へ―。その重要プロジェクトを担うのが、清水港を拠点とする地球深部探査船「ちきゅう」です。都心から南東へおよそ1900キロ離れた南鳥島。その沖合、深さおよそ5500メートルの海底にレアアースが眠っています。推定埋蔵量は、およそ1600万トン。日本の年間消費量の数十年分以上とみられています。
政府プロジェクトチーム 川村善久さん:「粘土状のレアアースを多く含む堆積物を海底から回収してくるというのは、まさに世界初の試みである」
「ちきゅう」は12日に清水港を出発し、南鳥島沖でレアアースの試験掘削を行います。海底までパイプを伸ばし、海水と混ざったレアアースを含む泥を取り出します。今回の採掘が成功すれば、2027年2月から本格的な試験を実施する計画です。
2月14日に清水港に戻ってくる予定の「ちきゅう」。果たして、レアアースの“脱中国”に向けた足掛かりをつかめるのか。外交、成長戦略の切り札となるプロジェクトが始まります。
