「重油も先月の1.5倍」…クリーニング店を苦しめる原油価格高騰 逆手にとった一手とは 静岡市
イラン情勢を受けた原油価格の高騰は、今まさに繁忙期を迎える静岡県内のクリーニング店にも大きな負担となっています。
高市早苗総理大臣:「今週26日から国家備蓄の放出を開始します」
政府は、先週から補助金による激変緩和措置を実施。来週には、レギュラーガソリンの全国平均価格を170円台にしたい考えです。きょう25日に発表されたレギュラーガソリンの全国平均価格は、1リットル177.7円。過去最高だった先週と比べ、13.1円値下がりしました。
佐々木沙羅アナウンサー:「緊迫するイラン情勢。原油価格の高騰はクリーニング店にも影響しています」
今はちょうど、冬物から春物への衣替えシーズン。クリーニング店にとって、1年を通じて最大の繁忙期です。
ピュアクリーニング 小板聡明営業本部長:「今、77℃。これが80℃くらいの熱で洋服を乾かしている。1日これを朝から晩までクリーニングしている」
乾燥機やスチームアイロンなど、「蒸気」が欠かせないクリーニング店。蒸気を発生させる「ボイラー」を稼働させるため、多い時で月に4000リットルほどの重油を使用します。
ピュアクリーニング 小板聡明営業本部長:「重油も(先月から)約1.5倍上がっているし、刻一刻と、仕入れ値が上がっている。この短期間でこれだけの影響を受けたのは初めて」
衣類を包むビニールやハンガーなどの石油製品も、原油価格高騰のあおりを受けています。
ピュアクリーニング 小板聡明営業本部長:「(ハンガーなどの)資材も今のところは影響を受けていないが、3カ月後、新しく仕入れる分がどこまで上がるかが見通せていない」
原油価格の高騰が繁忙期を直撃したことは、利益を圧迫する大きな痛手に。顧客離れに直結するため、値上げも難しいといいます。そんな状況を”逆手”に、利用者にとってうれしい試みも…。
洋服”預かりサービス”を無料に
ピュアクリーニング 小板聡明営業本部長:「『保管サービス』というのを今年から始めていて、今出した冬物の洋服を秋にお返しして、その保管は弊社が無料で承っている」
去年までは1着800円だった、洋服の”預かりサービス”を、なんと無料に。店側としては原油高の今、大量にクリーニングするのではなく、時期をずらして、コストを抑える狙いが…。
もちろんシミ抜きなど、急ぎのケースにも対応してくれるそうです。
ピュアクリーニング 小板聡明営業本部長:「一刻も早くこの事態が収束して、昔みたいな安定的なエネルギー供給ができるようになるといいなと心から思っている」