高騰する原油価格 繁忙期を迎える引っ越し業界にも影響
アメリカとイランによる戦闘停止に向けた交渉の有無が注目されるなか、県内では新生活シーズンをこのイラン情勢が直撃しています。
29日、サウジアラビア産の原油およそ10万キロリットルを載せたタンカーが、愛媛県・今治市の太陽石油の製油所に接岸し、原油を搬入する作業を始めました。
事実上封鎖されているホルムズ海峡を通らずに、原油を運んだタンカーの到着は初めてとみられます。
航行したのは、紅海(こうかい)に面したサウジアラビアのヤンブー港から、バブ・エル・マンデブ海峡を通過するルート。
日本の「代替(だいたい)ルート」として期待されています。ただ、依然終わりの見えないイラン情勢の影響は、新生活にも影を落としています。
●中西祐加ディレクター:
「今が繁忙期を迎える引っ越し業界、原油価格高騰の余波はここにも及んでいます」
静岡市に拠点を置く、こちらの会社。今月だけで閑散期の4倍にもなる、240件ほどの引っ越しを請け負います。
依頼の7割は県外へと転勤する人からで、長距離移動がほとんどです。
●新静岡引越センター 今野祐輔社長:
「予想していなかったので、(繁忙期が)終わってみたらかなり痛いと思う。想定していた燃料費よりもかなり上がっている。」
イラン情勢を受けた原油価格の高騰は、引っ越し業界にとって、1年で最大の書き入れ時を直撃。
燃料費は、前年の同じ時期と比べて、1カ月で30万円ほど上がると見込んでいます。影響は、燃料費以外にも…。
●新静岡引越センター 今野祐輔社長:
「(ちょっと歩いて案内)これからおそらく資材や段ボール、あとは梱包資材も上がってくるだろうなと」
突如として始まった、イラン攻撃。そのため、コストが上がった分を値上げするのも難しいといいます。
●新静岡引越センター 今野祐輔社長:
「予約は先にもらっているので、燃料費が上がったのでその分を上乗せさせてくれとはお客にどうしても言えないので、利幅がちょっと減ってくるだろうなというところです」
●新静岡引越センター 今野祐輔社長:
「落ち着いてほしいですよね。(ガソリン代も)前ぐらいまで戻ってくれると助かります」