静岡・沼津市が「ローカルPFI」を導入 事業の調査から設計、工事、維持管理までの全てを地元の企業に一括発注
蛍光灯の製造終了が迫る中、沼津市では静岡県内初の手法で公共施設の照明をLEDに切り替える作業がスタートしました。大幅なコストダウンも期待できます。
●板垣亮記者:
「小学校の体育館に来ています。このように電気設備が吊り下げられていて、作業員がひとつひとつ丁寧に確認しています」
3月、沼津市で始まったのは、公共施設の照明を一斉にLED化する事業です。
●作業員:
「ここにはメタルハライドランプというものが付いていて、器具ごと交換になってしまいます」
このような水銀が使われた照明はすでに製造が中止されています。
児童が勉強するこちらの部屋でも…。
●沼津市立開北小学校 坂本啓教頭:
「新しいものと期間が経っているものとで色味がこう違いが出ているというのは、 これはもうやむを得ないかなという状況。LEDが入ることで、より(教室の)明るさは確保することができるかなと思います」
水銀の使用を規制する国際条約の合意を受け、教室を照らしている蛍光灯も、来年末には製造や輸出入が禁止されます。
対応を急ぐ沼津市がLED化の対象としているのは、学校や地区センターなど77の公共施設にある、およそ4万3000台の蛍光灯です。
計画に取り入れたのは「ローカルPFI」という手法。県内の自治体で初めて導入し、事業の調査から設計、工事、維持管理までの全てを地元の企業に発注します。
●沼津市ゼロカーボン推進室 吉田開自主査:
「従来のやり方ですと、 施設ごとに個別に積算、設計、発注となり、その分時間や経費もかかることになるので(一括発注すると)6億円程度の削減ができているという事業になっている」
従来なら10年掛かっていた工事期間は3年に大幅短縮。事業費はおよそ44億7500円万円です。LED化に伴う駆け込み需要が高まる前に着手することで、物価高の影響を最小限に抑える狙いもあります。
●沼津市ゼロカーボン推進室 吉田開自主査:
「一括で発注することで手に入れられる資材は早めに確保することができますので、 それが大きなメリットと感じています」