イラン情勢の影響でひっ迫が続く原油の供給 静岡県内のバラ農家にも影響が…
イラン情勢の影響でひっ迫が続く原油の供給。静岡県内のバラ農家にもその影響が及んでいます。
●ヘリ実況:
「こちら東京湾内です。アメリカを出発し、パナマ運河を通って日本に到着したタンカーです」
26日、イランへの攻撃後に調達したアメリカ産の原油が初めて日本に到着しました。
今回はおよそ91万バレルで、国内消費量の1日分にも足りていませんが、中東に代わる調達先の多様化を急いでいます。
●佐々木沙羅アナウンサー:
「先行きの見えない中東情勢。これから収穫を迎える花にも影響が出ています」
静岡市葵区にある森田(もりた)バラ園。サッカーコートおよそ一面分の敷地で、バラをはじめとした、およそ40種類の草花を生産しています。
●森田バラ園 森田剛司代表:
佐々木「すごい数だ。ハウス内、けっこう暖かいんですね」
森田「そうですね、ビニールハウスの中なので。今ここのハウスだけで約20品種、3000本ぐらいですかね」
こちらのバラ園では、5月から6月にかけ、生産・出荷ともに最盛期を迎えます。
バラの生育に最も重要なのが「温度の調節」。暖房を使い、温室ハウス内を18℃から25℃の間で管理していますが…
●森田バラ園 森田剛司代表:
「暖房の燃料は重油を使っていてイラン情勢が悪化する前に(1L)約90円まで上がっていたが、まだ長引いていて今(1L)約160円まで上がってしまっている。しかも、量も頼んだ注文の約7割しか入ってこない状況が続いている」
多い日には1日およそ400リットルの重油を使用。月に数十万円ほどコストが増える見込みです。
●森田バラ園 森田剛司代表:
「花屋が値段を決めるシステムになっていて、こちらが『大変だから値段を上げてよ』と言っても、花屋にその値段で買ってもらえないと…。そこらへんは大変なところ」
5月から出荷の最盛期を迎えるにあたり、さらに頭を悩ませているのが「包装資材の高騰」です。
●森田バラ園 森田剛司代表:
「花を巻くフィルムが今、約40%の値上がりで、物も入ってこない。去年頼んだ量の約7割しか出荷してくれない。そこを調整するのが大変」
フィルムは商品を包むだけでなく、ビニールハウスの修繕などにも使われるため、こうした制限が長引けば、最悪の場合、温室栽培ができなくなる可能性も…。取材したこの日も、仕入先から連絡があったといいます。
●森田バラ園 森田剛司代表:
「今、資材屋から連絡があって、『肥料はあるんだけど、肥料を詰める袋がない』 『肥料はあるが、出荷ができなくなるかもしれない』と」
“値上げに次ぐ値上げ”に追い打ちをかけるように、必要な資材の出荷制限まで。かき入れ時を前に、不安は尽きません。
●森田バラ園 森田剛司代表:
「もう(ホルムズ海峡を)開けてくれないと、5月いっぱいかかったら、多分もたないと思う。在庫がなくなって、もたない/(それ以上)長引いたら… 来年どうなるのかな… とは思う」
こうした中、鈴木知事はきょうの定例会見で。
●鈴木康友知事:
「5月11日月曜日から県内事業者約650社への具体的な影響調査を実施し、県としての対応を検討してまいります」
さらに、県の制度融資の要件緩和や、補正予算で計上した物価高騰対策事業を早期に執行するということです。
●鈴木康友知事
「いつ収束をしていくかっていうところはまだ見通せないわけでありますけどもしっかりそこは、注意しながら国の動向を見据えて、県として必要な対応を迅速に行っていきたい」