二転三転政府方針に振り回される各自治体 10万円一括給付へ現在13市町が対応予定 静岡県
二転三転する政府の方針に振り回され、そのたびに対応の変更を迫られている自治体。
もともと忙しい年末の時期、急きょの変更は、事務作業の増大など現場に大きな負担となっています。年内一括給付に転換した富士宮市では、8700世帯に向けた通知書の発送準備が急ピッチで行われていました。
富士宮市
宇佐美巧健康福祉部長:「午前中は封入作業を行った。いま担当課の職員だけだが、午前中は担当課の職員だけではなくて保健福祉部内の他の課、それから事業調整と広報の企画部の職員も応援いただいて封入作業を終えて、今仕分けにかかった。もう少し早い段階で国の方の情報がもらえればありがたかった」
他部署の手も借りて、なんとか通知書をあす発送する見通しが立ったということです。これで児童手当対象世帯の口座には、今月23日に現金10万円が振り込まれます。
富士宮市
須藤秀忠市長:「職員の本当にものすごい努力と金融機関の協力によって10万円一括でできたのは良かった。しかし、こういう国の方針が二転三転しなければ私たちも苦労しなかった。私は富士宮市役所の職員を誉めてあげたい。10万円一括にしたことによって、市民も大変喜んでくれて、お礼の電話もいろいろあったと聞いて、大変良かったと思っている」
また、掛川市も15日「年内に10万円一括給付」の方針を発表。これまでは、年をまたいで現金とクーポンでの分割給付を検討していましたが、市民から「ほかの市のように現金一括で給付してほしい」という声が多数寄せられたということです。市役所では、担当職員が事務作業に追われていました。
掛川市こども希望課
柴山尚範 主事:「資料の差し替えや支給金額の調整も含めてだが、金額が変わった部分でデータを書き換えたり、そういった細かな調整がかなり増えている。年末のこの事業については、普通の業務に加えてかなり苦労している」
一方、17日先行の5万円を支給する焼津市。そのための準備は終わっていますが、市役所には、高校生のみの世帯や公務員世帯が申請に来る様子が。
申請者:「助かります。コロナで家計が大変なこともあったので。臨時でお金がもらえることはありがたい」
焼津市はこれらの世帯への給付を27日に行う予定で、9日からを申請期間と設定していて、16日もその対応に追われました。
焼津市 子育て支援課
福與由美子さん:「今急いで時間外で急ピッチで進めています。通常業務以外の事務なので、大変なところもあります」