2倍以上の料金値上げに地元反発「説明不足」 鈴木知事「経営を考えたら…」と一定の理解示す 静岡・大井川鉄道
大井川鉄道が計画している井川線の値上げ。地元から反発の声が上がる一方で、鈴木知事は一定の理解を示しました。
12日の定例会会見で、静岡県の鈴木康友知事も言及しました。
鈴木知事:「やはり経営のことを考えたら、私は社長の判断にも一定の理解は示します」
大井川鉄道 鳥塚亮社長:「私の言葉の間違った使い方等により、ご迷惑、ご心配をおかけしていることをお詫び申し上げます。申し訳ございません」
井川線の値上げをめぐる地元説明会は、大井川鉄道の鳥塚社長の謝罪から始まりました。6月から井川線を観光列車として運行し、乗車料金を現在の2倍以上に値上げする方針を示している大井川鉄道。地元町議らの間では、「説明不足」だとして計画見直しを求める動きに加えて、鳥塚社長のブログをめぐり、大井川鉄道側に抗議を申し入れる事態に…。
鳥塚亮社長の個人ブログ(4月27日投稿):「地域の資本が入っていませんから地域は経営には参画していません。つまり、私の口から「地域のための鉄道」とはっきりと申し上げることができない状況にあります」
これは4月27日に投稿された、鳥塚社長の個人ブログ。定期利用者は15年間ゼロであり、「地域の足としての役割は終了している」と言及。すでに削除された投稿には、こんな言葉も…。
鳥塚亮社長の個人ブログ(4月28日投稿・すでに削除):「ふだん田舎の山の中で生活している人たちにも理解していただくことは難しいということを、『やっぱりここもそうだったなあ。』と今回改めて感じているところなのです」
川根本町で旅館経営:「値上げ自体に反対ではないが、早急というか(ブログは)良い感じはしないですけどね。地元との向き合い方も少し考えてほしい」
説明会での謝罪後、鳥塚社長も取材に応じました。
Q.(ブログでの)「田舎の人には難しい」という表現については?
鳥塚社長:「謝りました。地元の皆さんに。その話はご理解いただけたと思います。本当に皆さん、大鉄のことを心配してくれている。(値上げについて)非常に賛同というか理解を十分いただいていると理解しました」
鳥塚社長は今後も地元との協議を続ける意向を示しました。
鳥塚社長:「地元の皆さん方の協力が欠かせませんと。観光の地域振興に継続的に努めていきたい、そういう話をさせていただきました」
Q.大井川鉄道・井川線の運賃値上げ、観光列車化で住民や議員などから「急な話」という意見もありましたけれども、この進め方については?
鈴木知事:「確かに唐突感は否めないんですけど、やはり経営のことを考えたら、私は社長の判断にも一定の理解は示します。大井川鉄道を民間事業者として維持していくのは相当経営的に大変。経営が成り立たないと、大井川鉄道自体の経営が行き詰まってしまいますので、そこはしっかり冷静に判断していくべきだと思います」