カツオ280t水揚げ 新造船の初漁で売り上げ驚異の1.3億円 焼津港
国内屈指の冷凍カツオの水揚げで知られる静岡県焼津市の焼津港。5月、ここに280トンを超えるカツオが水揚げされた。大漁旗を大きくはためかせながら初めての水揚げを行ったのは、遠洋カツオ一本釣り漁船「第8永盛丸」。その現場に密着した。
乗り心地最高
ベルトコンベアに乗せられたカツオが、次々と陸へ運び出されていく。港では水揚げ作業と並行して競りの準備が進められていた。
今回初の水揚げをした「第8永盛丸」は、全長約68メートル、総トン数599トンと国内最大級の遠洋カツオ一本釣り漁船で建造費は約23億円。3月に完成したばかりだ。
船内にはベッド付きの部屋や風呂が整備され、長期間の航海でも快適に過ごせる環境が整えられているほか、最新のレーダー機器や自動釣り機も備えている。
船内には26の冷凍庫が備えられ、温度はマイナス59℃に保たれている。1つの冷凍庫で約17トン、船全体では430トンのカツオを保管できるという。
友利文男船頭は「 生活環境も労働環境も素晴らしくなっていて乗り心地は最高」と興奮気味に説明してくれた。
2カ月の航海の末に…
初漁は3月下旬に始まった。最近の燃料費の高騰を受け、当初は日本近海での操業を予定していたが、台風などの影響で漁場を変更。日本から10日以上かかるマーシャル諸島沖、赤道付近まで移動し漁をすることになった。航海は予定の倍となる約2カ月に及んだ。
それでも280トンも超えるカツオを運び込むことができたことに、松永聖矢船長は「いろいろトラブルもあったが、なんとか無事に終えられてよかった」と安どの表情を浮かべた。
赤道付近で獲れるカツオは日本近海の物と比べて、すっきりした味わいで色見も美しいのだという。その点が評価されたのか、競りの最高値は1キロ610円と通常の倍ほどの値が付けられ、合計約1.3億円に。
永盛丸の荒川龍希専務は「(初水揚げの)ご祝儀」と謙遜しつつも「新鮮ということもあって、魚屋さんが良く評価してくれてありがたい」と満面の笑み。
初漁と初の水揚げを終えた永盛丸。今度はビンチョウマグロを求めて、早速漁に出発した。(2026年5月28日とびっきり!しずおか放送)