大きな反響を呼んだカルビーの白黒パッケージ  「オフセット印刷は白黒にしても大きな変化はない」 ナフサ流通の目詰まりに懸念 静岡県内の企業も先行きを不安視

 流通の目詰まりが指摘され国内で安定供給への懸念が広がっているナフサ。静岡県内の企業も先行きを不安視しています

イラン情勢の影響が続く、国内での石油製品の供給。赤沢経済産業大臣が視察に訪れたのは、鹿児島県にある石油備蓄基地、喜入基地です。

●赤沢亮正経産大臣:
「石油も原油も石油製品も、国全体としては量的に足りている。ただ供給の偏りや流通の“目詰まり”が生じているということです」

 ナフサの“目詰まり”については、自民党内からこんな声が…。

●自民党 萩生田光一幹事長代行:
「本当は『ここにいっぱいあります』と声を出して言いたいんですけど、そう言うとその会社がすごい評判悪くなっちゃって、そこに『もうちょっと早く出さないと評判悪くなりますよ』というようなことも、なんとなく伝えながらです」

 先週、ユーチューブの番組に出演した際に、目詰まりの原因となっている業者が「分かった」と発言していた、
自民党の萩生田(はぎうだ)幹事長代行。在庫が「あるところにはある」ため、増産ではなく、「目詰まりの解消に全力を挙げるべき」だと訴えました。

●自民党 萩生田光一幹事長代行:
「目詰まりしている人たちだって、何も意地悪で手元に置いているんじゃなくて、不安だから置いているわけです。ここで安易に増産してしまうと将来それがだぶついて、結果として、しわよせを受ける企業も出てくるわけですから」

 目詰まりの原因となっている業者の公表について、赤沢大臣は…。

●赤沢亮正経産大臣:
「我々の方で名前の公表を特に考えているわけではありません」

大きな反響を呼んだカルビーの白黒パッケージ  「オフセット印刷は白黒にしても大きな変化はない」 ナフサ流通の目詰まりに懸念 静岡県内の企業も先行きを不安視

●片寄アナウンサー:
「国内で安定供給への懸念が広がっているナフサ。県内のこちらの企業も先行きを不安視しています」

 静岡市駿河区にあるこちらの印刷会社では、医薬品から食料品、おもちゃなど、紙パッケージの印刷を行っています。

●中央パッケージング 品質保証部  村井亮太次長:
「これが印刷を行う機械になります。当社で使っている印刷機はオフセット印刷機と呼ばれて8種類のインクを使って、印刷の版にインクを乗せて印刷する」

 特殊な加工が施された紙に、1日およそ5万枚を印刷。毎日およそ30リットルのインクを消費します。

 印刷業界をめぐり、大きな反響を呼んだのが、カルビーの白黒パッケージ。ナフサ由来の溶剤の使用量が多いとされる、「グラビア印刷」という手法です。

 それに対し、こちらは溶剤の使用が比較的少ない「オフセット印刷」。とはいえ、そのほかのインクやニスなどでも、仕入れ価格の上昇が続いているといいます。

●中央パッケージング 品質保証部  村井亮太次長:
「(全体として)今2割ぐらい上がっている。4月に上がって5月に上がって、常に変化しているイメージ」

「供給の安定」を優先とした“未然の措置”だという、カルビーの白黒パッケージ。インクの使用量を抑える狙いがあるされていますが、オフセット印刷の場合は、少々事情が異なるようです。

●中央パッケージング 品質保証部  村井亮太次長:
Q.今4色を使っていた場合、白黒にしたら(使用量は)4分の1になる?
「コストとしては下がる可能性もあるが、インクの材料費よりも、その他の加工の費用と用紙の費用などもあるのでそれほど大きな変化はないと思いますね」

 一方で、少しでもコストを抑えようという取引先から、ビニールのフィルム付きの一部商品から、紙のみの商品への切り替えられないか、複数の相談が届いているといいます。

●中央パッケージング品質保証部  村井亮太次長:
「(パッケージの)色数を減らして白黒になってしまう原因が戦争というのは寂しい部分もありますし、不良品を少なくしてなるべく無駄なインクを使わないとか、節約して何とか乗り切るしかない」

大きな反響を呼んだカルビーの白黒パッケージ  「オフセット印刷は白黒にしても大きな変化はない」 ナフサ流通の目詰まりに懸念 静岡県内の企業も先行きを不安視