台風で土砂が線路に流れ込んだ伊豆急行 バスの代行輸送始まる 町の一大イベント「伊豆下田温泉あじさい祭り」が始まったばかりで大打撃 静岡・下田市

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●板垣亮記者:
「土砂崩れの発生から2日目です。現場には水を含んだ重たい土が今も残されています。きょうも懸命な復旧作業が行われています」

 台風による、被害の爪痕。一夜明けても、大量の土砂が線路を覆いつくしていました。

 きのう、県内各地に大雨をもたらした台風6号。河津町では、伊豆急行の線路に、土砂が流れ込みました。上空から見ると、線路北側の斜面が、大きく崩れているのが分かります。

 観光の町にとっては、大きな痛手です。一大イベントの一つ、「あじさい祭り」は3日前に開幕したばかりでした。

●下田市観光協会 藤原徹佳事務局長:
「これからという時に電車が止まってしまって、すごい残念」

 土砂は、住宅の目の前まで迫りました。

●地元住民:
「家の外が泥で出られなくなっている人がいて、その人がちょうど玄関にいたので、おんぶで外に出して」

 その、救助された男性。4日、片付けのために、自宅に戻ってきていました。

●住民男性:
「朝から雨が降っていて、断続的に。それで午前10時ぐらいだと思うんですけど、ものすごい音がしたんですよ。ガシャーンと音がして、バーンと音がして、それでミシミシってきたので、そこを見たら、こんなにすごくなっていて。それでもう1回見たら、消防の人が来てくれて、それでおぶさって救出してくれたんです。もう少し早く避難していればよかったと思いました」

 今回崩れた場所、土砂災害警戒区域には指定されていませんでした。家の中は無事だったそうですが、庭には大量の泥が…。

●住民男性:
「元通りにはいかないかもしれないですけど、こんな状態で、ひとりで、だけど、ちょっとでも片付けようと思って来た」

 重機によって、土砂や岩を取り除く作業が進む一方で、山の斜面では…。

●板垣亮記者:
「こちらから見てみると、あちらの斜面には県職員ら10人ほどでしょうか。斜面を確認している様子が見て取れます」

 伊豆急行は「復旧には数日を要する」として、1週間以内の復旧を目指したい考えです。現場となったのは、伊豆稲取駅と、今井浜海岸駅の間。

 片瀬白田(かたせしらた)駅から、伊豆急下田駅まで、およそ20キロの区間では、きょうから「代行バス」による振替輸送が始まりました。

●神奈川からの観光客 男性:
「下田まで電車で行って、あとはレンタカーという予定でした。あと30分ぐらい待ちますね」
 
●東京からの観光客(夫婦):
「昼12時の特急踊り子号を予約していたが、運休ということで。チケットは一旦払い戻しして改めて乗車券のみ。乗車券がないと、代行バスに乗れないので」

 電車なら30分ほどですが、代行バスでは1時間はかかるそうです。

●下田から稲取に通学する高校生:
「早く復旧してほしいです」

 観光の町・下田市にとって、大きな痛手です。

●板垣亮記者:
「あじさい祭りの会場に来ています。こちらメインの会場になるが、人通りはあまりなく、真ん中の椅子に座っている人もほぼいない状態」

 3日前に始まったばかりの、「伊豆下田温泉あじさい祭り」。

 公園内には15万株300万輪のアジサイが咲き誇り、例年、期間中には10万人以上が下田市を訪れる、町の一大イベントです。

●御殿場市から(20代):
「結構きれいに咲いていてすごくきれいで癒やされます」

 あじさいは、今5分咲き。毎年、平日でも多くの観光客が訪れるそうですが、きょうはまばらでした。

●埼玉から:
「車だったので、電車止まったりしても大丈夫だったけどちょっと空き空きですよね」

●下田市観光協会 藤原徹佳事務局長:
「これからという時に電車が止まってしまって、すごい残念」

 市の観光協会によれば、あじさい祭りに訪れる人の7割は首都圏を中心とした県外から。祭りの期間中には臨時列車も計画されていましたが、その運行も不透明な状況です。

●下田市観光協会 藤原徹佳事務局長:
「お客の安全が第一ですけど、何とか復旧を早くしていただいて。ちょうどアジサイもこれからがいい時期ですのでみんなで協力して盛り上げていきたい」

 影響は、宿泊施設にも…。番組が聞き取りを行った市内の旅館とホテルでは、それぞれ複数の宿泊キャンセルが…。

 伊豆急下田駅からほど近い飲食店も、「影響は避けられない」と話します。

●きんめ屋 渡邉清治代表:
「観光客も全然来られなくなってしまったし(きょうは)感覚的にはもう半分以下」

 下田港が日本一の水揚げを誇る、金目鯛(きんめだい)の煮付けに、新鮮な刺身も…。いずれもメインの客層となる、観光客に支持されています。

 駅に近いこともあって、運休が長引くほど、店にとっては痛手です。

●きんめ屋 渡邉清治代表:
「車だけだと(客が)だいぶ減っちゃいますので、電車が通らないのはきついですね。東京の都会の方からお客さんを連れてきてくれる大事な線路ですから、無ければどうしようもない。早く復旧してもらいたい」

台風で土砂が線路に流れ込んだ伊豆急行 バスの代行輸送始まる 町の一大イベント「伊豆下田温泉あじさい祭り」が始まったばかりで大打撃 静岡・下田市