工場周辺の住民から有害性指摘のPFASが基準値以上検出「工場汚染と関連疑い」 37人中14人が健康監視対象 静岡市清水区

 人体への有害性が指摘されるPFAS=有機フッ素化合物を巡り、市民団体が行った静岡市清水区の住民への血液検査で37人中14人から健康監視が必要とされるPFASが検出されていたことが分かりました。

 「清水PFAS問題を考える連絡会」は京都府立大学の原田浩二教授の協力のもと、今年3月から4月にかけ清水区の住民を  中心とした37人もに血液検査を行いました。

 その結果、アメリカの科学・工学・医学アカデミーが健康監視が必要としているPFAS7項目の合計値1ミリリットルあたり20ナノグラムを6項目で超える住民が14人いたことが分かりました。

 中でも2013年までPFASの一種PFOAを使用していた大手化学メーカー「三井・ケマーズフロロプロダクツ」の工場がある清水区三保周辺では、21人中10人で6項目の合計値が20ナノグラムを超えていました。

 合計値の最大は101.27ナノグラムで最小は5.81ナノグラムでした。最大値が出た住民は工場がある清水区三保の70代の男性で、井戸水を飲料水として飲んでいたということです。

 また、PFOAを使用していた工場に勤務していた70代の男性はPFOA単体の数値が28.29ナノグラムと単体で健康監視が必要とされる20ナノグラムを超え、6項目の合計値は35.42ナノグラムでした。

●PFOAを使用していた工場に勤務していた男性:
「(病院に)PFAS外来というものを作るよう行政と市議会に働きかけていきたい。(勤務していた)会社には健康上のフォローをしてもらうとか、毎年PFAS、PFOA検査をしてもらう、血液検査をしてもらうとか要請していきたい」

 今回の結果について、血液の分析を行った京都府立大学の原田浩二教授は「三保地区では特にPFOAの血中濃度が高いことが特徴。工場による汚染との関連が疑われる」とコメントとしています。

工場周辺の住民から有害性指摘のPFASが基準値以上検出「工場汚染と関連疑い」 37人中14人が健康監視対象 静岡市清水区