【大学再編】静岡大・日詰学長「合意点見つけたい」「静岡大学という名称にこだわらない」 浜松医大との再編めぐり会見
静岡大・日詰学長「大学が主体的に決める」
静岡大学 日詰一幸学長:「いずれにしましても、法人等の大学再編は学外関係者のみなさまによる多数決のような形で決めるということではございませんので、大学のことは大学に任せていただいて、大学が主体的に決める必要があると考えている」
7日、会見を開いたのは、浜松医科大学との統合・再編問題に揺れる静岡大学の日詰一幸学長です。
この問題を巡っては、両大学が2019年に「1法人2大学」で合意していましたが、静岡大学側の学部が減る形となり反発があったことから、計画が延期にー。
その後、日詰学長が「1法人1大学」の私案を発表したことから、当初の合意を覆したとして、浜松市の鈴木康友市長が「学長失格」などと痛烈に批判していました。
また、浜松市は協議を進めるため、期成同盟会を発足させるなど、再編問題は今や行政や経済界を巻き込んだ対立の様相となっています。
日詰学長「静岡大学という名称にこだわらない」
7日の会見で日詰学長は、今後も両大学間で協議する中で、お互い歩み寄れる合意点を見つけたいと話しました。また、袋小路の状況に陥っているとして、統合再編のモデルチェンジ案を模索していると主張。7日に浜松医科大学の学長と面会し、こうした状況について説明したということです。
さらに、自身が打ち出した「1法人1大学」の私案については…。
静岡大学 日詰一幸学長:「1法人1大学として新たな大学を設置し、もし新大学が実現するなら静岡大学という名称にもこだわるつもりはございません」
新大学の名称にまで言及した日詰学長。最後に三重大学や山梨大学などを引き合いに出した鈴木市長の発言について一部、撤回を求めました。
静岡大学 日詰一幸学長:「私個人を批判するのはかまいませんが、他の国立大学を引き合いに出しての発言は、適切なものとはいえない。同じ国立大学の学長として見過ごすことはできません。この場を借りて、少なくとも発言を撤回していただくことを希望します」