下水処理施設から発生する熱を使ってウナギを養殖 「サステナブルな養殖ウナギ」として期待 浜松市
浜松市内では、下水処理施設から発生する熱を使ってウナギを養殖する実証実験が行われています。市の特産品でもある養殖ウナギの現状を取材しました。
●大野裕輝記者:
「こちらの下水処理施設の中でうなぎが育てられているということですが、このように水槽が設置されていて、覗いてみると数えきれないほどのうなぎが泳いでいるのが分かります」
浜松市内にある下水処理施設「西遠浄化センター」。去年4月から下水処理の工程で発生する熱で温めた水をウナギが入る水槽に流しながら育てるという、国内では初となる養殖の実証実験を始めました。
実験開始から、およそ1年4カ月。実際の養殖場と同じ規模でウナギを育てる技術も確立されたことから、20日の成果報告会で生育状況やその技術について説明されました。
養殖ウナギは水温を一定に維持できないと、生育が遅れたり病気になりやすいことから、1年を通して重油などで水を温める必要があります。
今回のような方法をとると維持費の削減に繋がるほか、二酸化炭素を年間でおよそ3500トン削減できる可能性があることから、「サステナブルな養殖ウナギ」として期待されています。
20日はそのウナギを試食する時間も設けられました。気になるその味は…。
●中野祐介浜松市長:
「本当に柔らかくておいしいうなぎですね」
●浜名湖養魚漁業協同組合 外山昭廣代表理事:
「うちも養殖をやっているんですが、うちの養殖と変わらないんじゃないかという感じで。どっちがという感じですね。おいしいです」
2029年度からは浜松市内のウナギ養殖事業者と同じくらいの年間生産量を達成できるよう、実験の規模を拡大して取り組んでいくとしています。
●浜松ウォーターシンフォニー 中村匡志最高執行責任者:
「年間、浜松市内だと2300トン(養殖うなぎ)を作っているということで、(こちらで)90トン、100トン作れば一定の貢献はお示しできるのではないか」
変わり始めている養殖の形。浜松の特産品、養殖ウナギの今後に注目です。