【2021年静岡】コロナ禍の東京オリ・パラ 卓球・ソフト・水泳・ボッチャ 静岡県勢も大活躍

司会アナウンス:「2020東京、聖火リレーのスタートです」

静岡県で聖火リレーがスタートしたのは、東京オリンピックの開会式をちょうど1カ月後に控えた6月23日。

オリンピックの象徴とされる聖火。静岡県をめぐるのは前回東京大会のリレー以来、57年ぶりです。

華やかな静岡県出身著名人ランナー

ももクロ・百田夏菜子さん、元サッカー日本代表・中山雅史さんなど、県内出身の著名人ランナーたちも花を添えました。

画像1: 華やかな静岡県出身著名人ランナー

浜松市出身 百田夏菜子さん:「心からのエールを込めて走らせていただけたらいいなと」

島田市出身のこの人も―

ファン「頑張ってください」
島田市出身 別所哲也さん:「ありがとうございます。感無量です。ふるさと静岡を走れたのが本当にうれしかった」

実況:「いま広瀬アリスさんの姿が見えました」

女優の広瀬アリスさんは地元・清水でランナーを務めました。

画像2: 華やかな静岡県出身著名人ランナー

静岡市出身 広瀬アリスさん:「人生に一度しかないと思うので、すべてを目に焼き付けようと思って走りました」

一般ランナーも力強い走り

負けない輝きを見せたのが、応募で選ばれた一般のランナーたち。その一人、袋井市の高橋俊明さんのもとに吉報が届いたのは、前立腺がんの手術を終えた3日後のことでした。

袋井市 高橋俊明さん:「『聖火ランナーに選考されました』という通知だった神様がいるなぁという感じだった」

高橋さんは今も朝と夜、2回のランニングを日課にしています。

袋井市 高橋俊明さん:「(聖火ランナーの経験は) 人生の宝ですね。50年後オリンピックが来るなら また聖火ランナーを務められるように走るということを続けていきたいと思います」

そして、聖火は静岡市にも―
日が沈み始め、一層のまばゆさを放つ聖火。街の中心部には大勢の観衆が集まりました。

繁華街を抜けて、聖火はJR静岡駅から伸びるメインストリートへ。
このコースを走ったのは、静岡市の中学2年・国分遼平君。1年持ち越しで迎えた晴れ舞台、お世話になった先生の前で力強い走りを見せました。

画像: 一般ランナーも力強い走り

828グラムで生まれた遼平君。周りに比べ成長が遅かったといいます。聖火リレーから半年たった今でも、“聖火”への特別な思いは変わりません。

静岡市 国分遼平君:「みんなに褒められてうれしかったです。聖火ランナーのおかげで結構足も速くなったし。一生の思い出になるなと思った」

念願だった夢舞台は新たな目標への一歩となりました。

国分君:「またもう一度静岡で、あそこで走りたい」
Q.もう一回走ってみたい?
「はい!」

県勢の躍進光った…卓球、ソフトボール

そして7月、東京オリンピックが開幕。県勢の躍進が光りました。

【卓球 水谷・伊藤ペア】
実況:「よっしゃー!よし!よし!よくやった!水谷隼・伊藤美誠、初めての金メダル獲得!」
磐田市役所:「よぉ~!」

画像: 県勢の躍進光った…卓球、ソフトボール

新種目、混合ダブルスで快挙を成し遂げた磐田市出身の水谷隼と伊藤美誠。

水谷隼選手:「苦しい時期を乗り越えられたからこそ今の金メダルがあると思っていますし、今、本当に幸せな瞬間だと感じています」
伊藤美誠選手:「最後の1本まであきらめずに楽しく戦えました。自分たちらしく戦えたので本当に楽しかったです」

【ソフトボール】
実況:「2ボールワンストライクから4球目、ここでインコース来た!決まった!取った!
勝った日本!13年越しに掴んだオリンピック連覇!」

記憶に新しいのが、世界を驚かせた守備の場面。サードがはじいたボールをキャッチしたのは、浜松市出身の渥美万奈。

掛川市出身の山崎早紀も決勝の大舞台で2ベースヒットを放ち、地元も大盛り上がりとなりました。

県内開催の自転車競技は有観客

【県内で自転車競技】
齊藤慎一朗記者:「富士スピードウェイからおよそ2キロほど離れた富士霊園の前に来ています。選手が通過する時間が近づき徐々に人も集まってきました」

自転車競技の開催地となった、小山町と伊豆市。観客の応援は、選手への大きな後押しとなりました。

パラリンピックも県勢大活躍

【自転車】
表彰式実況:「パラリンピックチャンピオン、日本、杉浦佳子!」

掛川市出身の杉浦佳子選手は2つの種目で世界の頂点に。日本人の持つ金メダル最年長記録を更新しました!

杉浦佳子選手:「最年少記録って二度と作れないけど、最年長記録って作れますね、またね。」

【水泳】
浜松市出身の競泳・鈴木孝幸選手は、出場した5種目すべてでメダルを獲得しました。

鈴木孝幸選手:「多くの方に支えられてここまで来れたと思います」

【ボッチャ】
伊東市出身・杉村英孝選手の得意技“スギムライジング”は今年の流行語に選ばれました。  

杉村英孝選手:「日本人として初めて(ボッチャの)チャンピオンになることができて本当にうれしく思っていますし、これからもボッチャの普及・振興に向けて自分自身もっと頑張っていかないといけないと思っています」