清水エスパルス・ジュビロ磐田・藤枝MYFC…静岡県の3クラブがJ2に参戦 18日の開幕戦を前に
藤枝MYFC、意気込みを取材しました。
清水エスパルス 課題は終了間際の失点…ディフェンス中心に補強
清水エスパルス リカルド監督:「一緒にJ1に戻りましょう」
昨シーズン、9月以降の失速でJ2降格の悔しさを味わったエスパルス。クラブは去年6月から指揮を取っているゼ・リカルド監督の続投を決断し、昨シーズンの戦力維持に務めました。その結果、J1得点王のチアゴサンタナ、ワールドカップで活躍した日本代表GK権田修一も残留。J1にも引けを取らない戦力が揃いました。
去年から目指しているボールを保持して試合を支配するサッカーに、今シーズンは
さらに磨きをかけようと、ハードな練習に取り組んできました。
北川航也:「チームとしても、個人としてもいい状態にあるので、開幕が楽しみ。自分たちからアクションを起こすアクションサッカーを掲げているので、そこを体現できればと思う」
昨シーズンの課題、終了間際の失点を改善しようと、今シーズンはディフェンスを中心に補強。J1柏から加入した高橋祐治が守備の立て直しにむけて重要な役割を担います。
高橋祐治:「後ろの人間としては気合じゃないですけど、相手に負けないという所を前面に出して守りたい。僕たちは、(J1に)上がらないといけないチームだし、そういう緊張感は感じている」
ジュビロ磐田 目指すのは「素早く攻めるサッカー」
続いてジュビロ磐田。去年J1最下位での降格。さらに選手の契約問題でFIFAから「補強禁止」の制裁措置を受け、苦境に立たされました。1年でのJ1復帰にむけて去年ワールドカップで日本代表・森保監督の参謀役を務めた横内昭展氏を監督に迎え、新たなサッカースタイルを確立しようとしています。ジュビロが目指すのは、ワールドカップで日本が見せた奪ってから素早く攻めるサッカー。ボールを追う走力と球際の強さが求められます。
横内昭展監督:「まだまだ我々は完成されたチームではない。ただ今やれる全ての力を開幕戦にぶつけたい。最後まであきらめない、ボールに食らいついていくような」
この横内スタイルで、キャンプから猛アピールしているのがジャーメイン良。持ち前のスピードとドリブルの切れを生かして、練習試合では得点に絡む活躍を見せています。
ジャーメイン良:「チームを前に前進させる部分は自分の武器だし、チームの助けになれると思うので、そこをどんどん発揮してチームに勢いをもたらしたい」
山田大記主将:「難しいシーズンになると思うが、だからこそチーム一丸となって戦うことが大切。厳しい道のりだからこそ、みんなの力で乗り越えて強いジュビロを作っていけるように頑張りたい」
藤枝MYFC 初のJ2の舞台…14人の大量補強
そして初めてJ2の舞台に挑むのが藤枝MYFC。「超攻撃的サッカー」を掲げ
去年J3、34試合で58得点。圧倒的な攻撃力でJ2昇格を決めました。
須藤大輔監督:「藤枝はサッカーのまちだから、その名に恥じないように清水・磐田をリスペクトしながら静岡の序列を変えて、静岡の雄になりたい」
藤枝はJ2での戦いに備え14人の大量補強。チーム内に激しい競争が生まれています。今シーズンのテーマは個のレベルアップ。J2でも1対1で突破できる力をつけて藤枝のサッカーを進化させようとしています。
杉田真彦主将:「このサッカーで、J2で通用するところを地域の皆さんに見せつけたい。そこから全国に藤枝の名を響かせていけたらと思っている」
J2、2位以内で自動昇格。6位以内ならプレーオフでJ1昇格のチャンスがある
今シーズン、県内3つのクラブがサッカー王国静岡の復活を目指し、しのぎを削ります。
18日の開幕戦の予定です。エスパルスとジュビロはともにホーム。エスパルスは
水戸ホーリーホックと、ジュビロはファジアーノ岡山との対戦です。そして藤枝は
アウェイでいわきFCと対戦します。