広島高裁で判断分かれる…静岡県の控訴を棄却し自殺した警察官の妻子に1億円支払い命じる 両親は2日前に逆転敗訴

 静岡県警の警部補が自殺したことをめぐり、妻と子が損害賠償を求めた控訴審で、広島高裁は賠償を命じた一審判決を支持しました。両親の訴えは退けていて、判断が分かれた形です。

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広島高裁で判断分かれる…静岡県の控訴を棄却し自殺した警察官の妻子に1億円支払い命じる 両親は2日前に逆転敗訴

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 この裁判は2012年、静岡県警の男性警部補が自殺したのは過重な業務により、うつ病を発症したことなどが原因として、妻と子が静岡県に損害賠償を求めていたものです。

 一審の広島地裁福山支部は県に対して、およそ1億130万円の支払いを命じましたが、県が控訴していました。

 17日の判決で広島高裁は「業務が過大になっていることに配慮していなかったのは明らか」などとして、県側の控訴を棄却しました。

 静岡県警監察課は、「判決を真摯に受け止め、適正な業務管理に努める」とコメントしています。

 警部補の自殺をめぐっては、両親も訴えを起こし、一審で勝訴しましたが、15日、広島高裁は一審判決を取り消し、両親の訴えを退ける判決を言い渡しています。