J1生き残りかけた静岡ダービーは1対1の痛み分け エスパルスは自動降格圏は脱出、ジュビロはラスト2試合に望み

 J1清水エスパルスとジュビロ磐田の静岡ダービーが22日、アイスタで行われました。ともにJ2自動降格圏に沈む両チーム、J1生き残りをかけた激闘となりました。

画像: 10月22日のアイスタ

10月22日のアイスタ

エスパルスサポーター:「やっぱり順位、残留、プラスダービー。もちろん負けるつもりはないですけど、ドキドキしてます」

ジュビロサポーター:「前節マリノスに勝てたので、その勢いに乗ってきょうも勝って次、最終節も全部勝って、奇跡の残留をつかみたい」

 台風15号の影響で延期されていた通算52回目の静岡ダービー。17位エスパルスと18位ジュビロ、J1残留のためにともに勝ち点3は譲れない一戦です。

 この試合、敗れると残留が絶望的になるジュビロは前半10分、上原のFKに杉本が合わせますが、ここは枠を捉えることが出来ません。

 一方、勝てば13位に浮上と残留が近づくエスパルスは28分、チアゴサンタナのスルーパスにカルリーニョスがシュートを打ちますが、ジュビロの守護神・三浦が立ちはだかり、ゴールを割らせません。

 それでもエスパルスは34分、山原のコーナーキック。ニアで白崎がヘッドでつなぐと、最後押し込んだのはチアゴサンタナ。現在J1得点ランクトップに立つストライカーの今シーズン13ゴール目でエスパルスが先制します。

 後半も、両チーム譲らず、一進一退の攻防がつづく静岡ダービー、そして試合はエスパルス1点リードのまま6分間のアディショナルタイムへ。

 すると、ジュビロは47分、途中出場の松原が4人に囲まれながらも粘ると、こぼれ球を古川がクロス、ジャーメイン良がワントラップからの強烈ボレー。ジュビロが土壇場で同点に追いつきます。

 このままでは終われないエスパルスはその直後、立田のロングフィードからコロリがつなぎ、チアゴサンタナ。しかし、このシュートは惜しくもクロスバーをかすめます。

 さらにその2分後、今度はジュビロ。同点ゴールを決めたジャーメインのパスに抜け出した鈴木がラストパス。古川のシュートは無情にも枠の外。

 アディショナルタイムも含め、97分間の激闘、静岡ダービーは1対1の痛み分け。この結果、エスパルスは自動降格圏は脱出し、J2プレーオフ圏の16位に浮上したものの、J1残留に向けて気の抜けない状況は変わりません。

清水エスパルス 松岡大起:「絶対に勝ち切らないといけないゲームだったので、そこの悔しさはひとりひとり感じていると思うので、来週からしっかり残り2試合、2連勝できるように準備していきたい」

 一方、ジュビロは最下位ながら土壇場で勝点1をもぎ取り、J1残留へラスト2試合に望みをつないでいます。

ジュビロ磐田 ジャーメイン良:「結果的に、なんとか(望みを)つなげられたというのは本当によかったですし、まだ可能性がこれで残ったので、次のゲームに切り替えて、やっていきたい」