静岡県を盛り上げた…甲子園初出場初勝利『浜松開誠館』 97歳のボウラーそして熱海富士 /今年の静岡
伊地健治アナウンサーが話題の現場に行き、静岡の今を伝える『ニュースの現場』。今年の県内を盛り上げてくれた人たちにフォーカス。あの名シーンをもう1度。
浜松開誠館…甲子園初出場初勝利
この夏、静岡を盛り上げてくれたのは、浜松開誠館高校の野球部。創部26年目で甲子園初出場初勝利。2回戦で惜しくもやぶれてしまいましたが、自由な髪型や自主性を重んじた指導方法など高校野球の新たな形を示してくれました。
伊地健治アナウンサー:「楽しかった、悔しかった。何対何くらいですか」
浜松開誠館 吉松礼翔主将(3年):「10対0で楽しかった」
浜松開誠館 山根楓斗選手(3年):「とても楽しかったです。悔いは残らなかった。緊張するより楽しんだ方がいい」
野球部を率いたのは佐野心監督。戦いを終えた数日後のインタビューではこんなことを‥。
伊地アナ:「どんなお気持ちなんですか」
浜松開誠館 佐野心監督(56):「カボチャの馬車に戻っちゃった。夢から覚めて」
伊地アナ:「そんなに、これまでと違う?」
佐野監督:「彼らの憧れの場所。私にとっても憧れの聖地。初出場のチームでは100点あげてもいい」
半世紀の歴史に幕…『神明ボウル』 97歳のボウラーも
野球の次はこちらボウリング。地域の人たちに半世紀愛された静岡市・神明町の神明ボウル。老朽化などの理由でこの9月、その歴史に幕が下ろされました。
取材中、神明ボウルの名物ボウラーが番組を盛り上げてくれました。ド派手なユニフォームに描かれたのは力強そうな虎。そして背中には「とらぞう」の文字。
宗野虎三さん:「僕は97歳を超えました」
「神明ボウルのとらさん」こと宗野虎三さん。30年以上、神明ボウルに通い続け、とらさんと呼ばれていました。
宗野虎三さん:「ボウリングはストレスをなくせる。バーンって弾けたときの気持ちは他には味わえない。最低でも、(1ゲーム)150は打ちたい」
みんなの人気者だったとらさん。
客:「だけど、緊張するみたいだよ。テレビ撮影のときは」
宗野さん「あがっちゃうんだよ」
営業最終日。生中継でその腕前を披露。ストライクも。
今はお休みをしているとらさんですが、来年から別のボウリング場でプレーするとのこと。また、とびっきりなストライクをみせてください。
2場所連続優勝争い…熱海富士
10月に行われた大相撲の地方巡業焼津場所。県内出身のあの力士が凱旋しました。
伊地健治アナウンサー:「開場前に熱海富士が姿を現しました。みなさんもうれしそうですね」
四股名のとおり熱海市出身の熱海富士。この21歳の若手力士が静岡を熱狂させました。9月場所・11月場所と優勝争いを繰り広げ、2場所連続で敢闘賞を受賞。今後は、県内出身力士として初の幕内優勝。さらには県内力士初の横綱へと夢が膨らみます。
焼津巡業では県民とふれあう時間、観客からこんなストレートな質問。
客:「彼女はいますか?」
熱海富士:「どうでしょうね…」
客:「静岡でデートならどこに連れていってくれる?」
熱海富士:「地元が熱海なので、花火が有名なので花火が見える海とかでロマンチックにデートしたい」
私も直撃インタビュー。
伊地アナ「『かわいい』と言われることについては?」
熱海富士:「やはり男なので、かっこいい男になりたい」