「3年後のロスは考えられないので1年ずつ」パリパラ4個のメダルの鈴木孝幸が優勝 日本初開催のパラ水泳ワールドシリーズ男子50m平泳ぎ
浜松市出身で、パリパラリンピック男子50m平泳ぎでの金メダルなど4個のメダルを獲得した鈴木孝幸(38)が11日、静岡県富士水泳場で行われたパラ水泳ワールドシリーズ・男子50m平泳ぎ決勝に臨み、49秒49のタイムで優勝、前日の男子100m自由形の銀メダルにつづく今大会2個目のメダルを手にした。鈴木は「(前日のレースの)疲れはアップの時点で感じていたが、レースが始まったら感覚がよく泳げた。50秒台でればいいかなと思っていたが49秒台が出たのでうれしく思います」とレースを振り返った。
パラ水泳ワールドシリーズは、4年に一度のパラリンピック、2年に一度のパラ水泳世界選手権に次ぐ国際大会。その大会が今回日本では初開催となり、鈴木の故郷・静岡が戦いの舞台に。さらには来年も同じ会場での開催されることが決まっている。静岡から羽ばたいたパラ水泳界のレジェンド鈴木の活躍を伝えようと、多くの地元メディアも駆け付けた。鈴木は「ありがたい。来年も出なくちゃいけないのかな」と笑いながら「初めてのことなので、今回出ている選手とかがしっかり活躍して、みなさんに報道していただいて、来年さらに多くのお客さんに知っていただいて見に来てもらえるとありがたいです」とまとめた。
なお、40歳で迎えることになる2028年のパリパラリンピックへの出場に関しては「まだちょっと3年先は考えられないので、1年ずつ一生懸命やっていく。来年には日本でアジア大会がありますからそこに出られるように準備したい」と話すにとどめた。
