エスパルスの新スタジアムは清水駅前?　市長は前向き、経済界も後押し、市民は…　静岡市

　３年ぶりにＪ１を戦っている、清水エスパルス。シーズン３分の１を終えて８位につけ、１７日はアウェーで首位・鹿島に挑みます。サポーターが詰めかける、「ＩＡＩ（アイ・エー・アイ）スタジアム日本平」。老朽化やアクセスの悪さなどから、新しいスタジアムの整備計画が進んでいます。

　７日、難波市長を訪ねたのは、静岡商工会議所など市内３つの経済団体です。

静岡商工会議所　岸田裕之会頭：「清水をより魅力ある街にしていこうということで、その核となる施設として、新サッカースタジアムが非常に適したものであると経済団体としては思っております」

　新しいスタジアムの候補地は、ＪＲ清水駅東口の目の前。石油元売り大手のＥＮＥＯＳが所有する、およそ１５ヘクタールの土地です。

　ＪＲ清水駅東口では、３月に「清水さくら病院」が診療を開始。「河岸の市」の「いちば館」も、４月リニューアルオープン。いずれも、駅直結でアクセスできます。

静岡市　難波喬司市長：「今、ＥＮＥＯＳと色々と協議させていただいている状況です。大体お互いの考えているところは煮詰まってきましたので、合意に達するかどうかはわかりませんけど、全然かみ合っていない状況ではないです。さくら病院、河岸の市、あそこがこれからの清水の開発拠点になると思っていますので、地元の機運が非常に高まっていることはエネオスにも決断していただける大きな機会、応援になると思いますので、しっかり検討させていただきます」

　関係者のひとりは「難波市長は清水駅前でのスタジアム建設に意欲的だ」とした上で、こう話します。

市の関係者：「現時点で交渉のボールはＥＮＥＯＳ側にある。水面下での協議は重ねているが、整備に向けたスケジュールは本当にめどが付いていない」

静岡商工会議所　岸田裕之会頭：「清水の街の活性化は本当に喫緊の課題だと思っています。起爆剤としてサッカースタジアムがあそこに出来上がることは、市民にとって非常に魅力のある、清水の街にとって非常にいいことだと思っております」

　新しいスタジアム計画について、静岡市民は…。

静岡市民２０代男性
Ｑ．賛成？反対？
Ａ．「賛成です。駅の近くに住んでいるので、その辺が盛り上がるのはうれしい。今のスタジアムだと遠いし、車も混むから大変。新しく駅前にできるのはすごいいいこと」

静岡市民２０代女性
「駅の近くにできたら便利だと思うが、駅の近くにできたら清水駅が使いにくくなっちゃうのかな、と感じる部分はある」

静岡市民２０代男性
「駅近ならそっちの方が人は来るんじゃないか。静岡はあまり野外でやるライブがないので、音楽ライブで使ってもいいのでは」

静岡市民３０代男性
「立地はよくなるが、今でも十分お客さんが来ているので、新しくなるってなった時に税金で建てる必要があるのかとは疑問に思う」