静岡市の「梅ヶ島温泉」…紅葉が見ごろで日帰り温泉も盛況

　静岡市の中心部から車で１時間余りの梅ヶ島地区。ここは標高が高く、県内では紅葉が早く始まるエリアです。

　赤や黄色に色づき、秋の深まりを感じさせます。

静岡市からの観光客　２０代の家族
「この子まだ０歳なので、生まれて初めての紅葉を見に来た」
「黄色と赤のコントラストがとてもきれい」

富士宮市からの観光客　４０代
「すごくきれいで良かった」
「もう終わってるかな、なんて思っていたけど、だいぶまだまだ赤くて、すごくきれいな赤みがあってよかったなと思う。」

　見ごろは今週末までだということです。

日帰り温泉も

　そして梅ヶ島といえば、温泉地としても知られています。日帰り温泉施設「黄金の湯」には、１８日も平日にも関わらず、県内を中心に多くの観光客が訪れていました。

静岡市からの観光客　６０代
「紅葉が見れて、ちょっとお風呂に入れればいいかなと思って。」

静岡市からの観光客　７０代
「ここの温泉湯がいいから。何年も来てたけどやっぱり最高。」

小山町からの観光客　７０代
「最高 ここ。美人になりそうな感じでツルツル。風呂がものすごく良かったから、紅葉もきれいだって言っていたから」

　自然を感じられる露天風呂が売りの「黄金の湯」。お湯は無色透明で、トロリとした肌ざわり。温泉につかりながら紅葉を楽しめるのが魅力のひとつです。

　１年で最大の書き入れ時となる紅葉シーズン。この時期は普段の１０倍の客が訪れるといいます。

梅ヶ島新田温泉　黄金の湯　小松原明浩マネージャー
「緊急事態宣言があったので心配していたが、おかげさまで去年の８割ぐらいの皆様はいらっしゃってくださっている。とてもうれしい悲鳴をあげさせてもらっている。９月末で（宣言が）解除になり、１０月１日から全面ＯＫと。本当に助かりました」

　感染状況が落ち着く中で観光業を後押ししようと、静岡県は１０月から独自の観光支援策をスタートさせ、政府もＧｏＴｏトラベルを再開する方向で検討しています。

　ところが、こちらの施設では…。

梅ヶ島新田温泉　黄金の湯　小松原明浩マネージャー
「ここは日帰り温泉なので宿泊がない。ですので、直接の恩恵はここには残念ながらない」

　こうした観光支援策は宿泊施設へのメリットが大きく、日帰り施設の客足増加には直接的にはつながらないというのです。

　こちらの施設では紅葉を見ながらお茶を楽しめるハンモックカフェを拡大するなど、観光客に足を運んでもらうための取り組みに力を入れています。

　しかし、独自の取り組みだけでは限界も…。
施設が期待を寄せるのは、来年２月にも再開する予定のＧｏＴｏトラベルです。

梅ヶ島新田温泉　黄金の湯　小松原明浩マネージャー
「泊まらなくても日帰りでもここにくると、そのＧoＴoの券でうまく割引が使えるよとか、日帰りの方たちが使えるようなそういう形の制度にぜひ変えていただけると非常にうれしい」