原料高騰で10%程度の値上げも…去年より売れ行き好調のワケは 義理チョコより自分へのご褒美? 静岡市
「行動制限がない」バレンタイン
栗田麻理アナウンサー(7日):「松坂屋静岡店です。もうすぐバレンタインということで、開店して30分ですが多くのお客さんがチョコレートを買いに来ています」
1月から始まったバレンタインの特設会場「ショコラプロムナード」。今年出店しているのは60ブランド。このうち、国内外の19ブランドが初出店です。
松坂屋静岡店食品担当バイヤー 植木和人さん:「売り上げも非常に好調に推移しております」
Q.行動制限がないのも関係していますか?
A.「それもあると思いますね。お客様が待ちのぞんでいた実際に自分の目で見て、手で触れて、お買い物を楽しみたいというのが、(売り上げに)表れているのではないかと感じております」
去年、おととしは感染対策のため、会場での試食が禁止されていましたが、今年は3年ぶりに解禁。味を確かめながら、選べます。
義理チョコよりも自分へのご褒美
お客さんに、「自分用」なのか「義理」なのか、聞いてみると…
静岡市民20代
「友人とか彼氏とかにプレゼントしようかなって、見に来ました」
Q.ご褒美チョコは?
A.「ここでは買っていないですけど、他のところで買いました。普段自分へのご褒美は、こういうイベントがないと買わないと思うので、一つ買ってこようかなって」
浜松市民20代
「きょうは会社の先輩と上司のチョコレートを買いに来ました」
Q.義理チョコですか? いわゆる世話チョコですか?
A.「世話チョコですかね。いつもお世話になっているので、感謝の気持ちを」
Q自分用は買いましたか?
女性① 「そうですね、この後、自分用と彼氏に買います」
女性② 「私は買いました」
静岡市民80代
「孫と息子とあげるように、買いにきました」
Q自分用はないですか?
A.「自分用はないです。そういうのがあるたびに、(孫たちが)うちに戻ってくるから楽しみに待ってます」
松坂屋静岡店食品担当バイヤー 植木和人さん:「以前と比べると本命であったり義理であったりは、少なくなってきていると感じております。自分へのご褒美、本当に親しい方、お世話になった方に、普段は食べられないレアな商品をプレゼント用にということで、需要はございます」
年に一度のチョコの祭典、しかし、今年は、ここにも、物価高騰の影響が出ています。
上がり続けるカカオ豆
静岡市駿河区にある「パティスリー・ヴェールクレール」。店頭では、およそ20種類のチョコレートを販売しています。
「パティスリー・ヴェールクレール」 遠藤進也シェフ:「商品によるんですけど、10%から20%ぐらいですかね。続けざまに上がってくるので、(去年)4月にこれぐらい上がりました。(今年)9月にもう一回みたいなので。今も止まってはないんですけど、『ここで終わり』ですよって、値上がりのアレ(天井)がないので、どこまで行っちゃうんだろうと、ちょっと不安なところではあります」
近年、チョコレートの原料となるカカオ豆の価格が上がり続けている影響で、こちらの店でも、去年1月やむなく販売価格を引き上げました。チョコレートの味を左右するカカオ豆。価格が上がってしまっても、妥協できません。
「パティスリー・ヴェールクレール」 遠藤進也シェフ:「原材料自体のチョコレート自体の品質がとても良いものになるので、そういう意味で食べていただくのが一番わかるし、結局それでくちどけも違いますし、香りも違いますし、もう本当に豆ごとで味も香りも全然変わってくるので、それこそワイン(のように種類が多い)。それぐらい、一生では食べきれないぐらいの種類があるんでしょうから。そういう意味では、その時々に出会ったチョコレートを食べて、感じてもらえばいいかなと」
チョコレートにも押し寄せている価格高騰の波。
「値段高騰の影響はない」
ショコラプロムナードで販売されているチョコレートも去年と比べると値上がりしています。
松坂屋静岡店食品担当バイヤー 植木和人さん:「大体まちまちではありますが、平均すると10%くらいの値上げをしているところがあります」
それでも、年に一度のチョコの祭典。試食が再開されたこともあってか、去年よりも売り上げは伸びています。
松坂屋静岡店食品担当バイヤー 植木和人さん:「年に一度の、特に女性にとっては楽しみなイベントでございますので、あまりこの値段の高騰っていうのは、影響はないとみられます」