好きな先輩に「下着の写真送って」と言われたら… 中学生の自画撮り被害防止へ 静岡・清水区で特別授業

静岡市内の中学校で特別授業が開かれました。テーマは近年増加しているいわゆる「自画撮りトラブル」です。

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好きな先輩に「下着の写真送って」と言われたら… 中学生の自画撮り被害防止へ 静岡・清水区で特別授業

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インターネット上で拡散される「自画撮りトラブル」

静岡市清水区の飯田中学校で行われた特別授業。テーマは「自画撮り被害の防止」で2年生の男女151人が参加しました。

清水警察署
大森哲夫スクールサポーター:「同じ学校でちょっと気になっていた人気のある先輩から、あなたのことが好きだから、顔は出さなくていいから下着の写真を送ってと言われた。でも自分はそんなトラブルに巻き込まれないと考えている人が多いのではないでしょうか。」

 相手に求められた下着姿や裸の写真などを送ってしまい、インターネット上で拡散される「自画撮りトラブル」。県警によりますと 去年1年間で43人の小中高校生がトラブルに巻き込まれています。そのうち高校生がおよそ22人、中学生がおよそ16人と、中高生で9割近くを占めています。

静岡大学と県警が共同で開発したワークシート

今回の特別授業では静岡大学と県警が共同で開発したワークシートが使われました。まずは「自身がどんなシチュエーションなら画像を送ってしまうか」を想像して記入。その後、グループで話し合います。

女子生徒:「 信頼する仲の良い女の人からならいいかなぁと思って多分送っちゃうと思う。 」

別の女子生徒:「 ふざけてだから、こっちもノリみたいな感じになっちゃって、ワルノリみたいな。 だから送らなきゃいけないかなぁって。 しかも先輩となれば送らなきゃいけなくなくなるから、それで。 送っちゃうかなぁと」

グループトーク
女子生徒:「罰ゲームだったら送りそうになるよね」
女子生徒:「 罰ゲームって言われると仕方ないかって」
女子生徒:「その後の友達関係」
女子生徒:「何か罰ゲームだと仕方ないかなと思っちゃう」

 仲がいい先輩や友人。好きな異性から写真を求められたら自分は送ってしまうのか。このワークシートは「他人事ではなく、実際に自分にもトラブルが起きるかもしれない」と想像させるのが狙いです。

写真を求められた時の断り方とは

 続いては、写真を求められた時の断り方についてです。

中学生( グループで話し合い )
女子生徒:「 親にスマホを管理されてて、ばれたらやばいから無理です。 と言うか、 親使えば諦めてくれるかなっていう」
別の女子生徒:「 送ったら写真取り消しすればいいと言われたら?」
別の女子生徒:「 ひたすら既読無視。 それでもめっちゃ送って欲しいって言うようだったら、普通にブロック。 それかその前にスクショして、SNSで一旦あげる」

教材では断り方で一番有効なのは「それだけはできない。 家族が警察関係者なんだ」 という断り方だそう。

女子中学生:「私は信頼している友達から写真を送ってって送られた場合に、今までもすごい仲良くしてきた、信頼している友達だと信用しちゃって、すぐ簡単に送っちゃったきそうなので、信頼しているとか関係なくしっかり写真を送らずに断ろうかなと思いました」

男子中学生:「事件事故に巻き込まれたりというのも少なくはないと思って、身近に存在する危機だと思っているので、正しい知識を身に付けてそれを退避したり対処したりと言うのはすごく大事だと思いました」

 自分の下着姿や裸の写真が拡散されてしまう、いわゆる「自画撮りトラブル」。中学生たちは
身近な問題として考え、対処法を理解することができたようです。