東日本大震災から10年…静岡県内各地で黙とう 楽天の田中投手「これまで通り何か力になることができれば」
「キャンドルでここに輪を作ります」
東日本大震災で亡くなった犠牲者を追悼しようと、高校生が中心となって、LEDキャンドルおよそ2000個を並べ、被災地に思いを馳せました。
こうした被災地への祈りはきょう県内各地で―
静岡市滞在中の楽天・田中投手「仙台に戻った時の光景は本当に言葉にならない」
宮城県に本拠地を置く「東北楽天ゴールデンイーグルス」。オープン戦のために滞在する静岡市の草薙球場で、祈りを捧げました。
(場内アナウンス)黙とう…
震災から10年となる今年、チームに復帰した田中将大投手。被災地・東北への思いを語ってくれました。
田中選手:「最初に仙台に帰った時のバスの中から見た光景というのは、本当に言葉にならないというのはこういうことなんだろうなと思いました。すごく衝撃を受けたのを覚えています。10年という時は経ちましたけども、だからといって特別に、この日を境に何かが大きく変わるということではないと思うので、長く戦っていかなければいけないことだと思いますし、これまで通り何か力になっていくことができればなと思ってます」
伊東市では津波想定し高台へ避難訓練
伊東市では高台にある神社への避難訓練が行われました。会場となった神社が主催したもので、地域住民20人ほどが参加。それぞれが自宅から神社まで避難の経路や必要な時間を確認しながら神社に集まったということです。
集合したあとには防災士の講演が行われ、地震が起きたときの対応について理解を深めました。
そして、ここでも―
(黙とう)
参加した住民:「僕の家は海抜14メートルだから、直接避難することはないけど、訓練すると身につくからね」
三島市の幼稚園では防災訓練
三島市の市立徳倉幼稚園。教室で園児に読み聞かせをしていると…。
「100倍も長いネズミの電車、キャー長いヘビ…」
スピーカーからアラームが鳴り、「訓練です。地震です」
訓練開始の合図が出されると、園児たちは、防災ずきんをかぶり机の下に。揺れが収まると、教室を出てグラウンドに避難しました。11日は園児・職員合わせて65人が参加したこの訓練。避難後には、園長から紙芝居を用いて、園児たちに地震・津波の恐ろしさを伝えました。
三島市立徳倉幼稚園 仙田栄子園長:「きょうは東日本大震災の日なんです。こういう地震が来たことを忘れないようにしましょう。」
園児:はーい
園児 男の子:「ちゃんと避難訓練をしようと思った」
園児 女の子:「(訓練をして)怖かった。だけどちゃんと大人になってもできるように幼稚園のうちにやった方がいいと思ったから、できて良かった」