幻の王位戦第６局の地で将棋の藤井聡太七冠がトークショー　地元は「勝負メシ」で盛り上がり　静岡・牧之原市

　
堀優奈アナウンサー：「牧之原市にある『相良総合センターい～ら』に来ています。ご覧ください。開場を待つ人が５０人ほど来ています」

来場客　６０代：「千葉県です。話が聞けるのを楽しみにして来ました」

来場客　４０代：「長野県です。生で直接姿を見て話を聞けるのが楽しみ」

１５０人のファンが生の藤井七冠に熱視線

　６日、牧之原市で行われた藤井聡太七冠ら棋士４人によるトークショー。事前に申し込んだファン、およそ１５０人が生の藤井七冠に熱い視線を送りました。

藤井聡太七冠～牧之原市の印象について
「牧之原市に来るのは昨年の王位戦第５局に続いて２回目になる。昨年は初めて来て、その時も掛川駅から車で来た。車に乗っていて気が付いたら、周り一面が茶畑になっていてびっくりした。本当に素晴らしい絶景で、またその後、今度は海が見えてきて、そのコントラストも鮮やかで、素晴らしいところだなと思ったことを覚えている」

藤井聡太七冠～リラックス方法について
「まずは寝ることです。やはりどうしても対局が続くと対局の準備だったり、降り返りだったりに気が向くところがあるが、何より対局にいい状態で臨むのが、一番大切なので、それを意識しています。ただ、家だと二度寝してしまうことがあって、結果として１０時間とかになるので、二度寝はやめて８時間くらいにとどめたい」

　大盛り上がりとなった今回のトークショーですが、実はこのイベント、もともと予定されていたものではありませんでした。

　牧之原市では将棋の王位戦第６局が開催される予定でした。ところが８月23日、徳島市で開かれた王位戦七番勝負の第５局で藤井七冠が勝利し、王位の防衛を決めたため、次に予定されていた牧之原市での対局は幻となったのです。

勝負メシで「盛り上がり」

　多くの将棋ファンが訪れている牧之原市。市として盛り上がりに期待しているのが勝負メシです。

　今回、牧之原市では王位戦第６局に向けて、市内の飲食店から勝負メシ候補を募集し、３１店舗がメニューを考案。その中から市民投票でランチ部門とスイーツ部門、それぞれ上位５品が勝負メシ候補として選ばれていました。

　こちらの店で提供している勝負メシは「ナスとトマトのピリ辛和え麺とお茶の葉入りしらすの茶飯」。麺料理は牧之原産トマトと豆板醤を煮詰めた「自家製トマト豆板醤」を使い、揚げなす、麺を和えたアラビア―タ風の一皿になっています。

堀優奈アナウンサー：「うーん、おいしいです、このトマトの酸味と細麺がよくマッチしているなと思います。あっ！ピリっと山椒が舌に広がりますね」

　王位戦第6局は行われなかったものの、勝負メシを求めて多くの将棋ファンが訪れているといいます。

Ｑ．牧之原市での第６局の開催がなくなってしまったが？

末広飯店　風来坊　増田智義さん「これで話題になれば、『幻の一品』ではないが、いいと思っている」

　こちらの勝負メシの提供は９月末までです。