「ガストロノミーツーリズム」で新たな観光のスタイル フランス料理の第一人者・三國清三シェフが講師に 静岡県
旅行先の食文化に触れることを目的としたガストロノミーツーリズム。静岡県は今年度この新たな観光の形を促進する取り組みを始めています。
三國清三シェフ「(静岡には)日本有数の気候と土地ともの(食材)がある」
静岡市駿河区のふじのくに地球環境史ミュージアムで開かれた料理講座。講師を務めるのは、フランス料理を日本に定着させた第一人者として知られる三國清三シェフです。このイベントは県が促進する「ガストロノミーツーリズム」事業の一環で行われ県内の飲食店経営者など55人が参加しました。ガストロノミーツーリズムは旅行先の食文化に触れることを主目的とした新たな観光のスタイルです。
三國シェフ「どんなに料理が下手な方でも美味しくできるっていうレシピを作って参りました」
この日は三國シェフが実際に静岡の特産を活かした料理の実演も行われました。使われた食材は折戸ナスと浜名湖産のウナギにたくさんのキノコ。誰でもできるという言葉通りほかに必要なものはオリーブオイルや赤ワインなど簡単に手に入るものばかり。
「ここでキノコを入れるんです焼き色をつけるっていうのが最大のポイントです、うまみの」
三國シェフは手を止めることなくコツを伝えます。
「ここで煮詰めるんです」素材の良さが存分に引き出された本格フレンチ。試食した感想はー。
参加者「うなぎの皮の香ばしさとなすを焼き付けた部分が、煮詰めたワインの酸味と、たれの甘さがあって、美味しかったです」
県は今後もこうしたイベントを開き県内外に静岡の食文化を発信していく考えです。
参加者「遠い存在の方がすごく静岡に親近感を持ってて下さっていて、静岡の魅力も語っていただけたので、私自身も改めて静岡の魅力再発見につながりました」