静岡県内の『ガソリン不足』…輸送再開で供給回復も 価格は高騰リッター180円超…観光地では悲鳴!「お盆の時期に…」
林輝彦アナウンサー:「静岡市内のこちらのガソリンスタンドは、台風の影響でガソリンの輸送に遅れが出ていました。そのため、きのうのお昼までは1回の給油で20リットルまでという制限があったんです。それが今、お客さんはガソリンを満タンに入れることができます」
台風7号の影響で、石油製品を運ぶ船舶が静岡県内の港に入ることができず、品薄状態が続いていたガソリン。お盆で、多くの人が車を利用するタイミングでの給油の制限は、ガソリンスタンドとしても苦渋の選択だったといいます。
それが、ようやく改善され始めてきました。
アイカワ 出口知紀統括マネージャー:「これから海が穏やかになって、船がつけられるという見通しになっているので、徐々にタンクの方は回復していくという予測になっている」
まだ、順次輸送が再開してきている段階のため、このガソリンスタンドでも普段の半分くらいしか入荷できなかったということですが、今後、徐々に供給される量は回復していく見込みです。
その一方で懸念されるのがガソリン価格の高騰です。
アイカワ 出口知紀統括マネージャー:「(10週前は)170円台でずっとキープされていたが、補助金が減っていく段階で少しずつ上がっていって、いまは180円以上になっている」
不安定なウクライナ情勢や円安の影響などで、原油価格が上昇したことを受け、政府は石油元売り会社に補助金を支給し、ガソリン小売価格の急激な上昇を抑えていました。
しかし、補助金は6月から段階的に引き下げられ、9月末に終了する予定。その影響でガソリン価格が13週連続で高騰していて、16日、経済産業省が発表した静岡県内のガソリン価格は1リットルあたり181.7円となりました。前の週から1.6円、1年前と比べると13円ほど値上がりしています。
17日、こちらのガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンが186円でした。
Q.186円という数字、どう見る?
アイカワ 出口知紀統括マネージャー:「高い。数年前に一度180円台をつけたことがあったかなという感じだが、なかなかない数字なので、昔に比べてガソリンを大事に使っているようなお客さまも増えているので、そういった意味でも来ていただける回数がすごく減っているような感じはする」
観光地では…
夏休みの今は、車を利用する機会が多い時期。ガソリン価格の高騰は、ドライバーにとって、頭の痛い問題です。
栗田麻理アナウンサー:「静岡市にある人気観光地のひとつ、日本平です。こちらは夏休みということもあり、県内外から多くの家族連れが訪れています。ただ、車を利用する方からは、この時期のガソリン価格の高騰は厳しいという声が聞かれます」
静岡市民 40代
「お盆の時期にすごい上がってしまったなという感じはする。旦那と車を2台所有しているので、近場を回る時にはなるべく燃費のいい小さい方の車で行くように工夫している」
大阪から 30代
「200円くらいになっていたのでレギュラーが、高速道路で。なのでそこでちょっとだけ入れて高速降りてから2回に分けて給油した」
滋賀から 40代
「車で遠出することとか、子どもを連れていろいろ行くことも多いので、困る」