国交省が大井川流域の市町と意見交換 静岡・リニア工事の水問題
リニア中央新幹線工事の水問題をめぐって、3月14日に国交省と静岡県の流域自治体の市長らが意見を交わしました。
国交省と大井川流域自治体の市長や町長の意見交換会は、これで3回目です。会合は非公開で行われましたが、2月に国の有識者会議でJR東海が示した山梨との県境付近の工事で、県外流出するトンネル湧水を一部の工事後に戻す対応策などについて、国交省が説明した ということです。
島田市 染谷絹代市長:「こういう考え方もできるねという提案の一つだということであって、これで行くというような話では全くないということでしたので、私どもはそれ以上、今後の議論の行方を見守るということだと思っています」
牧之原市 杉本基久雄市長:「一回流れてしまったものをどうやって戻すのかと質問したが、あくまでも概念というか考え方であって、具体的な中身はまだ詰めていないということですから、こうしたら戻せるという話、これから詳細を詰めるということなので、きょう詳細説明はできませんということでした」
国交省担当者:「実際に工事をやるJRと、工事をやるときには一般的にそうだが、地元に説明して対話しながらやっていくわけですから、具体的には今後JRと地元の間で話し合い等で決まっていく」
今後流域市町はJR東海に対して、住民に分かりやすい丁寧な説明を求める要望書を提出する方針です。