戦火に散った先輩たちの御霊に祈りを…「普通の生活に日々感謝を」77年前の浜松空襲の犠牲者を悼む慰霊式 浜松市

「戦争が現実の世界を生きている。命の危険にされされている子供たちの望みが『普通の生活』なのだとしたら、普通の生活を送っているわたしたちは、日々もっと感謝をしなければならない」浜松市の高校生の言葉です。浜松市の西遠女子学園で12日、77年前の空襲で犠牲となった生徒らを悼む慰霊式が行われました。

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戦火に散った先輩たちの御霊に祈りを…「普通の生活に日々感謝を」77年前の浜松空襲の犠牲者を悼む慰霊式 浜松市

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 浜松市中区にある中高一貫の女子校・西遠女子学園。花を手に登校する生徒たち。向かった先は、敷地内にある慰霊像です。西遠女子学園の生徒は学徒動員令のもと市内の軍需工場で働いていました。終戦までの間、27度の空襲や艦砲射撃などに見舞われた浜松。1945年4月30日と5月19日、生徒が働いていた工場も爆撃を受け30人が犠牲になりました。

 
「先輩方の御霊を慰めるとともに、私たちのような戦争を知らない世代が戦争の悲惨さを再確認し、平和を守っていく決意を新たにするため、ここに慰霊式を行います」

 午前、執り行われた殉難学徒慰霊式。今年は感染対策として、高校の部と中学の部に分けて実施。式では代表者が作文を読み上げました。

久保田果怜さん(高1):「ロシア軍のウクライナ侵攻によって私たちは毎日、戦争が現実の世界を生きている。戦時下で命の危険にさらされている子供たちの最上の望みが「普通の生活」なのだとしたら、この普通の生活を送っているわたしたちは日々、もっと感謝をしなければならない」

 また、犠牲になった動員学徒に捧げる歌「愛の灯」の斉唱も…。

生徒(高3):「大先輩たちが命を落としたことや、ウクライナの方々のことを思って参加しました。わたしは祖母が戦争体験者で、話を聞いたことがあるが、戦争を体験した人も少なくなっているので、話を積極的に聞いて学んでいきたい」

生徒(高1):「(戦争を)他人事だと思わず、自分自身にも起きたときにどう行動したりどう支援したりできるのか、考えていきたいと思った」

生徒(高1):「西遠に入学して自分の先輩という身近な存在が戦争で亡くなった ということがあると、今もロシアとウクライナが戦争をしているので、いつか自分の番が来るんじゃないかと不安です」「やっぱり家族や友達、自分が大切にしたい人をもちろん大切に、毎日感謝して生きていきたいなと」