3年ぶり通常開催「河津桜まつり」最終日は…地元「にぎわい戻ってきた」 ただ「外国人は『もうちょっと』 静岡・河津町

 静岡県河津町で開かれていた「河津桜まつり」が5日、最終日を迎えました。今年は、例年に比べて開花が遅れたため、会期を5日間延長。最終日の5日は午後から雨が降りましたが、それでも多くの観光客で賑わいました。

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3年ぶり通常開催「河津桜まつり」…駐車場も満杯

栗田麻理アナウンサー:「河津桜まつりも最終日を迎えました。桜の様子を見てみますと、だいぶ花びらも散り、終わりに近づいていますが、会場には多くの観光客が今年の河津桜を見ようと訪れています」

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 今年で33回目となる「河津桜まつり」。去年は規模を縮小しての開催、おととしは中止となり、満足のいく状況ではありませんでした。それだけに、今年のにぎわいには手応えを感じているようです。

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山田商店 山田浩昭店長:「(人出は)去年より全然多い。ずっと駐車場も止められない状態で、結構お客さんは多かったので。だんだんと活気が出てきた」

 乾物などの土産物を扱うこちらのお店では、想定を上回る客足に、仕入れが間に合わなくなったそうです。

山田商店 山田浩昭店長:「去年よりは少し多めにしたつもりだったが、ちょっと足りなかった。だから去年よりは売り上げはいいってこと。期待している。来年は」

「にぎわいが戻ってきた」

 名物の桜餅を販売しているこちらのお店では─

画像: 「にぎわいが戻ってきた」

さくら庵 加藤嘉治さん:「だいぶにぎわいも戻ってきて、お客さんの数もすごく多くて、商売やっているほうとしては喜ばしい話。去年、おととしとはだいぶ違う。(コロナ禍前に)近づいてきたかなと、コロナ禍前と同じとは言わないが、ほっとしている」

 この日の花見客はー

東京から:「朝5時くらいに出た。すごくきれいだなと思う。次回は満開の時にきてみたいと思う。(コロナ禍で)出る機会もなかったので、こういうのを見られて良かったと思う。気分転換にもなって」

沼津市から:「(久しぶりに)お祭りで露店がいっぱい出ているのが魅力的だと思った。桜を見るのもそうだが、食べ歩き。桜にまつわる食べ物とかも含めて来た」

 なかにはベトナム出身の方も─

ベトナム出身(東京在住):「桜を見たいと言うので来た。雰囲気もいい感じで、コロナ禍で久しぶりにそんな雰囲気を感じられて良かった」

女性:「(ベトナムに)桜はない。きれいだと思う。ちゃんとピンク色をしているのがいい」

観光協会「河津桜まつりがないと経済が動かない」

 行動制限がない今年は、3年ぶりの通常開催。川沿い4kmに及ぶおよそ850本の河津桜は、美しいピンク色に染まり、花見客の目を楽しませました。河津町観光協会によると、多い日には1日3万人が訪れたそうです。

河津町観光協会 山田和子会長:「おかげ様でたくさんのお客様に来ていただいて、観光バスも増えてきていて良かったと思う」

Q.目標の来場者数が50万人ということだが?

A.「まだ完全には集計できていないが、それに近い数字が出ると思う。うれしい。これを契機に経済がワッと膨らんでくるといい」

 外国人の観光客については―

河津町観光協会 山田和子会長:「まだ、もうちょっとかなと思う。やはり中国の方が来られていない。どこかで爆買いをする姿とかは見ていない」

画像: 観光協会「河津桜まつりがないと経済が動かない」

 河津町観光協会によると、外国人観光客がメインのツアーバスは今月4日時点でおよそ200台が訪れました。これはコロナ禍前の半分程度の数字だといいます。

 その分、来年コロナの収束に期待を込めます。

河津町観光協会 山田和子会長:「来年は今年以上に(コロナが収まれば)インバウンドのバスが増えるので、今年以上の来場者があると思う。(コロナ禍前の)100万人規模の時に、河津町で24億円という経済効果があったので、やはり河津桜まつりがないと経済が動かないという状況なので、ぜひ河津桜まつりを成功させたいと思う」