空前の家康ブーム…久能山東照宮「コロナ禍前の1.5倍、60万人を期待」 日本平ロープウェイ「2倍から3倍」 静岡市
久能山東照宮「コロナ禍前の1.5倍、60万人を期待」
徳川家康を「ご祭神」としてまつっている久能山東照宮。社殿は2010年、国宝に指定されました。取材したのは、平日の午前中ですが、多くの参拝客が訪れていました。
久能山東照宮権禰宜 竹上政崇さん
Q.一大家康ブームが来ていると思いますが、竹上さんも感じていますか?
A.「そうですね、徳川家康という方への注目度が、かなり上がっているということは、参拝者の数が増えたということもありますし、皆さんの、こちらにお参りされる方の興味の深さというところにも現れているのかなと思います」
Q.参拝者の数はどのぐらい増えているのでしょうか?
A.「令和5年に入ってから、2.5倍ぐらいですね」
Q.前年の?
A.「そうですね、前年の。コロナ前よりも、少し多いぐらいの印象を受けています」
伊地アナ:「東照宮の方によると、これまではどちらかと言うと、年配の参拝客が多かったということですが、家康ブームが始まってからは、若い女性の姿も多くなったというんです。きょうも20代、30代ぐらいでしょうか、若い女性の方、それから外国人のお客さんも見えます」
参拝客 岐阜県からの家族 40代母、中1男の子
Q.誰が一番ここに来たいって言ったんですか?
お母さん:「私です」
Q.それはどうして?
A.「一度は行っておいたほうがいいかなと、子どもたちも歴史に興味を持ち出した時期なので」
Q.家康公に興味があるんですか?
男の子「はい」
Q.それはどうして?
男の子「徳川家康が好きだから」
これまで静岡県内や関東からの参拝客が中心だったという久能山東照宮ですが、今年に入ってからは、関西や九州など、遠方からの参拝客も目立つようになったそうです。
久能山東照宮権禰宜 竹上政崇さん
「コロナ禍前ですと、(年間)約40万人来られていましたので、今の現状まだ3か月ぐらいしかたっていませんが、おそらくこのペースでいくと60万人ぐらいまで、年間で伸びるのではと期待はしています」
日本平ロープウェイ「通常の2倍から3倍ぐらいに増えている」
日本平山頂から久能山東照宮を結ぶ日本平ロープウェイも、「家康ブーム」で利用客が増えています。駐車場には、県外ナンバーの車も多くとまっていました。
日本平ロープウェイ 鈴木久美子さん
Q.家康公に注目が集まっていますが変化を感じていますか?
A.「そうですね、今年に入ってからは、お客さん、たくさんいらっしゃって
いただいています」
Q.具体的にはどのぐらい増えているんですか?
A.「通常の2倍から3倍ぐらいですかね、増えています」
通常、ロープウェイは10分から15分間隔で運行していますが、この日は、およそ5分間隔での、折り返し運行を行っていました。
日本平ロープウェイ 鈴木久美子さん
Q.平日でこういう状況ということは、土曜日曜はどういう状況になるのでしょうか?
A.「お天気が良くて、団体のお客様が多い時は、30分以上お待たせする場合もあるんですけど、私たちもこうやって連続運転にしたり、極力努力をして、なるべく早く乗車いただけるようにしているんですけども…」
東照宮を、ゆったりと参拝したい場合は、日本平を午前9時10分に出発するロープウェイの始発に乗車するのが、おすすめです。また、境内には、段差の大きい階段もありますので、歩きやすい靴で行きましょう。
静岡市歴史博物館「1日8000人を超えたことも…」
伊地アナ:「駿府城公園のすぐ隣り、今年1月にグランドオープンした静岡市歴史博物館です。こちらも家康ブームの影響で、多くの方が訪れているようです」
来館客 島田市 中学1年生(新)
Q.一番の目的はなんですか?
A.「この歴史館」
Q.ここに来たかったんだ?
A.「あと駿府城」
来館客 埼玉県 70代夫婦
Q:徳川家康への興味はもともと持っていた?
A.「はい、そうですね、江戸時代は好きです。いつもうち(埼玉)のほうからだと、京都のほうに行っちゃうんですよ、静岡って降りたことないから、あまりにも近いのに降りたことないから、一度は行ってみようかなと思いまして、参りました」
こちらの博物館でも、年配の来館客に混ざって、20代や30代といった若い年代の来館客も目立つようになったと言います。
静岡市歴史博物館 國島朋子さん:「平日ですけれど、1日の来館される方が1000人超える日も続いておりますし、特にこの前の、静岡まつりの時にご来館いただいたお客様が1日8000人を超えたということもありまして、家康ブームを実感しているところです」