太平洋戦争末期に開発された特攻用潜水艇「海龍」とみられる残骸撮影 静岡・下田市

静岡県下田市の海洋調査会社が、沖合の海底で太平洋戦争末期に開発された特攻用の潜水艇とみられる残骸の撮影に成功したと発表しました。

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太平洋戦争末期に開発された特攻用潜水艇「海龍」とみられる残骸撮影 静岡・下田市

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下田市に本社を置く海洋調査会社ウインディーネットワークによりますと、見つかったのは太平洋戦争末期に作られていた特攻潜水艇「海龍」とみられるということです。

ウインディーネットワーク 杉本憲一社長:「(見つかったのは)恵比寿島から約800メートル沖合ですね」

7月、海底の地形を立体的に捉えるマルチビーム音響探査で、水深40mの砂地に長さ17m、幅1mの船体を発見。その後、水中ドローンで映像が撮影されました。

ウインディーネットワーク 杉本憲一社長:「海龍の特徴っていうのは、今の原子力潜水艦と一緒で、水中翼、翼があるんです」

潜水速度を上げるため取り付けられていた翼もはっきりと確認できます。
海龍は、本土決戦に備えて、先端に600キロの火薬を搭載して体当たりで攻撃する事を目的とした2人乗りの潜水艇で、本格的な投入の前に終戦を迎えたとされます。下田には12艇が配備された記録があり、終戦後、5艇が陸上で解体、7艇がGHQの命令で海洋投棄されたと伝えられています。この会社では2015年にも須崎沖で「海龍」とみられる残骸を発見していて以降も、調査を続けていました。

ウインディーネットワーク 杉本憲一社長:「(前回のものと比べ)全体的にも保存が、流れが早いものでいいのかなぁなんて思いますけども、比較的、さっき言いましたように付着物が少なくて」

船体を引き揚げることはできなくても、多くの命が失われた戦争の記憶が薄れぬよう最新の技術で3D映像を作り、記録として残したいということです。

ウインディーネットワーク 杉本憲一社長:「これからやる3次元だとかね、データとして残したい、もっと身近なものとして社会に提供したいとうのは、これからの課題なんですけども、そういうつもりでやってます」