設置して50年の水道管破損が原因…静岡・菊川市の大規模な断水 耐用年数過ぎた水道管の交換が急務も…

静岡・菊川市 長谷川寛彦市長(23日):「市民の方には通常の生活、水のないところでの生活でご不便をおかけしたこと、本当に申し訳なく思っています」

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設置して50年の水道管破損が原因…静岡・菊川市の大規模な断水 耐用年数過ぎた水道管の交換が急務も…

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 水道管の老朽化が原因で発生した、菊川市の大規模な断水。市によると、破損した水道管は設置からおよそ50年が経過していました。

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静岡・菊川市 長谷川寛彦市長(23日):「水道関係の維持管理に関しては、全国的に昔のインフラ整備の時代に作ったものがほとんど残っていると思うので、そういった意味では(水道管の)更新計画をしっかり見直していく必要があるのかなと」

 水道管の点検は5年から6年に1度実施されていますが、今回 破損が見つかった地点については、点検が行われていなかったということです。老朽化などが原因となった水道管の破裂は過去にもありました。

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 2019年、静岡市清水区の国道1号バイパス沿いで起きた水道管の破裂。歩道から勢いよく噴き出した水は、高さ1メートルを超えるほど。このときも周辺の家庭では、水道水が濁るなどの影響が確認されました。水道管の老朽化は菊川市に限った問題ではありません。24日、焼津市では40年の耐用年数を超え、設置から55年が経過した水道管の更新作業が行われていました。

焼津市「水道管更新に40年かかる」

静岡・焼津市上下水道部 八木隆之課長:「昭和42年(1967年)に入れた水道管を新しくする工事。水道管の口径にもよるが、今入れているのは口径350ミリの間で、1日で約20メートル工事が進んでいる」

画像: 焼津市「水道管更新に40年かかる」

 焼津市の水道管の総延長はおよそ900キロメートル。そのうちの1割ほどはすでに耐用年数を超えていて、取り換えは急務です。さらに今後20年以内に、全体の6割ほどが耐用年数を超えるといいますが、焼津市の水道管をすべて更新する場合、期間は40年程度、費用はおよそ560億円かかるそうです。

静岡・焼津市上下水道部 八木隆之課長:「全国的に老朽管の問題は課題となっている。どこの水道事業体でも同じようなことが起こり得る問題だと考えています」