「野菜が安い」…タマネギ1キロ680円→200円 ただ、これから少しずつ「値上がり」か 静岡食事情①
鍋がおいしい季節に
こちらは静岡市葵区にある居酒屋「福助」。静岡産の牛もつを使った、もつ鍋が人気のお店です。乳製品や油、ビールなど、スーパーに並ぶ多くの商品が値上げをしている中、野菜に関しては周りと違った動きが…。
駿河居酒屋「福助」高橋誠代表:「夏場の高い時はニラは190円ぐらいしたこともあったが、いまは150円ほどで落ち着いている。12月に入り、ある程度値段が落ち着いてきたので、その辺は非常にうれしい。」
こちらの店ではもつ鍋に、キャベツ、ニラ、水菜の3種類の野菜をメインで使っています。8月ごろはキャベツの仕入れ値が1玉あたり280円ほどでしたが、12月に入ると仕入れ値が200円ほどに。また、水菜やニラも1束あたり40円ほど安くなっているといいます。
駿河居酒屋「福助」高橋誠代表:「12月の冬場になると、どうしても宴会の予約なども多少あって、使う頻度もあがるので、下がってくるとうれしい。」
静岡市中央卸売市場によると、12月の野菜卸売り価格は去年に比べ全体的に2割ほど安いといいます。今年の冬は気温が高く、全国的には台風などによる農家の被害が少なかったことで、収穫量が安定したとみられています。
野菜が安い
須藤誠人アナウンサー(16日):「静岡市内にあるこちらの青果店では、野菜の仕入れ値が一時期より下がってきたということもあり、店先には特売コーナーが設けられ、お財布に優しい価格で野菜が販売されています」
静岡市葵区にあるカネタツでは、その日に市場から特別安く仕入れることができた野菜を販売しています。 日によって野菜は異なりますが、最近は白菜や大根など、旬の冬野菜を多く並べているといいます。
Q.特に売れ筋の商品は?
カネタツ 菅原純佳マネージャー:「いまは白菜がすごく売れている。きょうも、さっき(商品が)並んでいたのがすでに全部でてしまった。やはり鍋の時期なので」
Q.立派に見えるが150円、すごいですね! この価格で大丈夫なんですか?
A.大丈夫です。
Q.仕入れ価格も落ち着いている?
A.そうですね、いまだいぶ安定してきているので、この価格でも出させて頂いている。
こちらの店では、春先から秋ごろまでは野菜の仕入れ値高騰が続いていたといいます。ただ、12月に入ってからは、3割ほど仕入れ値が下がりました。特に玉ねぎは一番高い時には仕入れ値が、1kgあたり680円ほどでしたが、現在は1kgあたり200円ほどと、例年通りの価格にまで落ち着いてきたと話します。
カネタツ 菅原純佳マネージャー:「やはり、(値段が)高いとこちらも少し心苦しい。だけど、これだけいいものが安く出ていると、みんなに買っていってとおすすめもできる。実は高い時は物が悪かったりとか、あんまり良くない。だから安い時は安くて物がいいのでこういう時が一番お買い得」
お客さんの反応は…。
静岡市40代:「寒くなったし、お鍋(の野菜)とか。カネタツさんは優秀なのでよく寄る」
Q.お財布にもうれしい?
A.そうですね、たくさん食べられる。
静岡市70代:「他の小麦粉とかそういったものはすごく値上がりしているので、野菜が安くなったのは助かる。でも、安いと買いたくなって、後先考えずにあとで困ることもある」
年末にかけて支出が増えるという人もいる中で、現状では財布に優しい野菜の値下がり。
店側からはこんな話も…。
Q.この先も野菜の価格は安定していく?
カネタツ 菅原純佳マネージャー:「実はクリスマスからお正月にかけて値段は上がっていく。なので、今はだいぶ落ち着いているものも来週ぐらいになるとちょっとずつ上がっていくので、今がお買い得な野菜を買うのを一番狙い目かなと思います」
(12月17日放送)