終戦記念日を前に平和について考える…「平和のための富士戦争展」キッズゲルニカも展示 静岡・富士市
終戦の日を前に、富士市で戦争に関する資料を集めた企画展が始まりました。
「封筒の中に赤紙が入っている、ここでちょんぎって、確かに受け取りましたと」
現在の富士市にあたる須津村役場で見つかった召集令状。こちらは、役場の兵事係が受け取った赤紙の受領書です。
富士市のロゼシアターで10日から始まった「平和のための富士戦争展」。終戦の日に合わせて毎年開催されていて今年で34回目です。
会場には戦争に関する資料などおよそ550点が展示されています。昭和17年に作られ、実際に使用された軍服。共に展示されているのぼりは出兵を祝っています。
他にも、富士市の子どもたちが描いたポスターなども展示。「平和の鳥はいつ来るのか」という言葉が添えられた作品も…。
毎年期間中には地元の小学生をはじめ戦争で家族を失った遺族など2000人以上が訪れています。
小学5年生「(戦争は)人がいっぱい死んでいて、いいことがない、悪いことに思うこういうものって貴重だからもっと見といた方がいいと思った」
保護者「子供たちにも出来るうちに見させてあげたいし、聞かせてあげたいと思って毎年きている」
ロシアの軍事侵攻が続く中、今年はウクライナの平和を願って富士宮市の小学生が描いたキッズゲルニカも展示されています。
平和の象徴のハト。ロシアとウクライナの国旗と共に描かれているのは互いに取り合う手。
核兵器廃絶平和富士市民の会 掘川文夫さん「平和、について考える機会がこれで、特に子どもたちに伝わるんじゃないかと思いました、この地球上から戦争がなくなるといいな、そのためには、私たちにできることは知っていただく、それから学んで欲しいと願うことですね、みなさんに学んでもらいたい、そういう願いです」
展示は15日までで、入場は無料です。