橋を渡るのに1時間半待ちだったことも…「夢の吊り橋」行楽客でにぎわう 静岡・川根本町
静岡県内では各地で山の色づきが始まっています。もみじ狩りを楽しもうと、有名スポットには行列も。
観光客(浜松市民 60代)「素晴らしい」
観光客(愛知県から20代)「バイクで友人と来ました。6時間かかった」
観光客(愛知県から60代)「来た甲斐があった」
県内外からの観光客で、午前中から40人もの人たちが列を作っていたのは、川根本町の寸又峡に架かる「夢のつり橋」です。橋の周りを彩る紅葉は、取材をした13日時点で見頃まで“あと一歩”という段階。ウェザーニューズによると、きょう15日時点で、寸又峡の紅葉は見ごろを迎えているといいます。
エメラルドグリーンに輝く水面と、赤く染めあがったモミジのコントラスト。多くの人が、その美しさに見とれていました。
観光客(浜松市民 60代)「この青の中に紅葉の黄色が映る。それがすごく素敵だと思って、上から写真を撮ってきた」
観光客(愛知県から60代)「グリーンがとてもきれいで、コントラストがすごくいい」
去年は台風被害から…
去年9月、台風15号の影響で遊歩道などが崩落し、一時通行止めになっていた「夢の吊り橋」。仮設の遊歩道を整備し、今年1月に通行が再開されました。2年ぶりとなる紅葉を一目見ようと、連日多くの観光客で賑わいをみせていて、11月はすでに1万人ほどが訪れているそうです。
橋の定員は10人ということもあり、ピーク時には橋を渡るのに1時間半待ちになったことも。ゆっくりと紅葉を楽しむには、平日や早朝がおすすめだそうです。
寒さが深まるこの季節。寸又峡では温泉にも観光客が集まります。温泉街でも木々の葉が赤く色づき、観光客を出迎えています。
宿泊施設も心待ちに
施設側も、秋の訪れを待ち望んでいました。
翠紅苑 大村昭彦副支配人:「寸又峡温泉全体としても、紅葉シーズンは1年の中で3~4割のお客さんが来る時期なので、この時期は本当に活気づく良い時期」
寸又峡の入り口にある「翠紅苑(すいこうえん)」。独特なとろみのある温泉に、大正ロマンが漂うロビーと、和と洋が織り交ざる温泉宿です。モミジが色づくにつれ、部屋の予約状況にも変化が出ているといいます。
翠紅苑 大村昭彦副支配人:「紅葉シーズンはおかげ様で週末、平日問わず7~8割のお客様にご利用いただいていて、もう少し進むとほぼ満館の日が続いている」
寸又峡エリアの紅葉は、来週いっぱいまで見頃が続きそうです。
翠紅苑 大村昭彦副支配人:「寸又峡温泉は夢の吊り橋と温泉、これが本当に観光の要素。おかげ様で夢の吊り橋は問題なく渡ることができることから、お客様の運び具合は、大体元の数字まで戻ってきているので、皆さんぜひ夢の吊り橋のスリルと周りの紅葉と水の色、いずれも楽しんでいただけたら」