注目の防寒グッズ「まるでこたつソックス」「USBで充電できるカイロ」 スーパーではお鍋の野菜が売れ行き好調 静岡市

 11月も残すところあとわずか。各地でこの時期らしい気温となったきのうから一転、28日の県内は静岡清水区で21℃、三島市で20.7℃などポカポカ陽気に逆戻りとなりました。

 ところが、あす29日から再び“冬の寒さ”に。寒暖差で体調も崩しやすくなっている中で、今、この先の“寒さ”に備えて注目が集まっているのが防寒グッズです。

注目の防寒グッズ

防寒グッズ

木村秀平ディレクター:「新静岡セノバ内の生活雑貨です。こちらでは入り口のすぐ近くに防寒グッズの売り場が大きく展開されています」

木村秀平ディレクター

 生活雑貨から化粧品、文房具まで幅広い商品を取り扱う、静岡市葵区のハンズ静岡店。

 こちらでは、寒くなってきたことにあわせて防寒グッズの売り場を先月から拡大。27日も午前中から多くの客が“お目当ての品”を見に訪れていました。

静岡市民 60代:「あったかいグッズを見にきた。(足の)しもやけがひどいので、靴下のあったかいのを見に来た。寝る時も必要だし、普段仕事も立ってやる仕事だとどうしても足が冷えるので、すごい必要」

静岡市民 30代:「いま充電式のカイロがあると、初めてここで見て、いいなと思って触ってみていた。いろんな種類があるので、首に掛けたりとかライトが付くやつもあったり、どれが良いかなと選んでいた」

ハンズ静岡店

 様々なグッズが並ぶこちらの生活雑貨店。なかでも、この冬注目の商品というのが…。

ハンズ静岡店販売促進担当 伊藤慶昭さん:「いまですと、こちらの『まるでこたつソックス』というのが人気商品で、前から注目はあったが、今年になってすごく(種類が)出揃ってきて、それで非常に人気が出ている」

『まるでこたつソックス』

 文字通り、履くだけでこたつのようなあたたかさを得られるという「まるでこたつソックス」(1980円税込)。最大の特徴はその生地にあると言います。

ハンズ静岡店販売促進担当 伊藤慶昭さん:「ここに発熱素材が使われていて、ここの部分は三陰交と呼ばれている部分で、くるぶしの内側のツボをあたためてくれて、それで全体を温めるという商品」

Q.売り上げ的には?
A.昨年と比較すると約2.5倍、好調に売れている。
Q.手ごたえも感じている?
A.もうばっちりですね。

ハンズ静岡店販売促進担当 伊藤慶昭さん

 売り上げ好調だというこちらの商品ですが、やはり、今年は極端な“寒暖差”の影響で去年に比べると変化があったようです。

ハンズ静岡店販売促進担当 伊藤慶昭さん:「(商品は)ぎゅっと寒くなってから動き出したかなと。知っている方は買っていく人がいたが、そうじゃない人はなかなか(購買意欲が)鈍い感じだったので…」

Q.焦りとかは感じていた?
A.正直そこはあったが、冷えてくれて助かったかなと。

 今年は11月でも季節外れの暖かい日が多く、店側は商品の売れ行きに気を揉んでいたそうです。ただ、先週末から寒さが本格化してきたことで、現在は売れ行きも戻り始めているといいます。

 昔からある“馴染みのアイテム”も“今風”に進化しているようです。

ハンズ静岡店販売促進担当 伊藤慶昭さん:「こちらのいわゆるカイロになりまして、USBで簡単に充電ができる商品。振るカイロももちろんいいと思うが、USBは身近なものになっていると思うので、簡単に(充電)できる手軽さ、あと捨てないというところで注目が集まっている」

使い捨てないカイロ

 充電することで繰り返し使えるカイロ。(使い捨てないカイロ:2728円税込)

 電源を入れるとわずか10秒ほどであたたかくなり、最大使用可能時間はおよそ4時間。今年はこうした充電式のエコカイロが人気で、売り上げは去年に比べると、3倍近く伸びていると言います。

 他にも、リップや加湿器など、空気の乾燥をケアする商品も売れ行き好調で、店側は、これからの冬本番に向け期待感を高めています。

ハンズ静岡店販売促進担当 伊藤慶昭さん:「商品も含めてハンズ静岡店ではイベントをたくさん企画しているので、年末年始お忙しいなかだが、ぜひお越しいただけたらと」

リップ

スーパーでは鍋野菜が

 一方で、“寒暖差”の影響は“食”にも出てきているようです。

木村秀平ディレクター:「こちらのスーパーでは、こうした鍋野菜の売れ行きが好調で、現在は通常よりも仕入れ量を増やして在庫が切れないように工夫しているということです」

 静岡市内のスーパーでは、暖かい日よりも寒い日が多くなってきた2週間ほど前から、白菜やネギなど、鍋野菜が好調に売れていて、去年に比べて2割ほど売り上げが増えていると言います。

鍋野菜が好調

田子重西中原店 天野克彦副店長:「急に寒くなったりするので、商品がこちらが予想した以上に売れるケースがあるので、発注・仕入れには苦労している。鍋物の中の白菜がないとか、豆腐がないとか、そういう品ぞろえがないというのは避けたいので、多めに(在庫を)とるという形ではやっている」

田子重西中原店 天野克彦副店長

 売り場面積にも変化が…。野菜などの仕入れ量を増やすとともに、鍋つゆなどのコーナーも拡大していて、12月を目前にして、より季節の商品に力を入れていくということです。

田子重西中原店 天野克彦副店長:「週間天気予報とか、特に気温を注意しているが、週末は5℃ぐらいに下がるということを聞いているので、この後チーフや責任者を集めて、鍋物材料をしっかり揃えるように、発注するように指示をしていく」