42年間の営業に終止符…JR静岡駅の「谷岡の甘栗」が15日閉店

 JR静岡駅で15日、構内の『ある店』の前に行列が―。焼きたての「天津甘栗」を販売する「谷岡商店」です。

画像1: 42年間の営業に終止符…JR静岡駅の「谷岡の甘栗」が15日閉店

 谷岡商店は、15日が最後の営業日。感染拡大によって鉄道の利用者数が激減したあおりを受けて、静岡県民に愛された店がまた一つ、閉店しました。

谷岡商店 谷岡郁子さん(83):「新型コロナでまったく駅の中はガラガラで、焼いた栗は、『売れない。どうしよう』。売り上げは(コロナ前と比べて)半分から3分の1に下がってしまって、『もう閉店するしかしょうがないかな』と」

画像2: 42年間の営業に終止符…JR静岡駅の「谷岡の甘栗」が15日閉店

 谷岡商店は創業54年。1979年からJR静岡駅構内で甘栗の販売を始め、42年間「谷岡の甘栗」の名前で、旅のお供として多くの県民に親しまれてきました。  42年間、お店に立ち続けた郁子さんは行列に驚いています。

谷岡商店 谷岡郁子さん(83):「正月の忙しいときよりも、まだ忙しいという感じで、本当に感謝しています」

 コロナ禍で1日の販売量は50キロほどでしたが、先月から連日500キロ以上の「焼きたて」の甘栗が駅近くの工場から運び込まれています。

谷岡商店 谷岡郁子さん(83):「(閉店は)たしかに寂しい。でも、お客さんにここまで愛されて、私の人生は幸せだった。栗に出会って良かったと思っています」