【原油高の現場】ハウスの暖房費や輸送費…食料品にも影響が 静岡市
トマト税抜き198円。玉ねぎ、税抜きで268円。静岡市内のスーパーでは、様々なものが値上がりしています。
田子重 西中原店 増田克己店長
「青果コーナーでは、玉ねぎとかジャガイモ、トマトなどが高いですね。サラダ油とか冷凍食品、コーヒー、パンなども値上げされています」
これだけ多くの物の値上がりに、買い物客は―
静岡市民50代
「比較的何もかもが値上がりしているなという感じは受けますね。玉ねぎはやっぱり必需品ですから、玉ねぎの90円はちょっと…、遠慮しちゃいますよね。本当は3個買いたいところ1個買って、普通だったら1個使いたいところ半分使ったりとか、そういう工夫はしますけれども」
静岡市民50代
「食べ盛りの子どもがいるので、ちょっとでも安い時とかポイントが貯まるときに買いだめしたいなと思っています」
原油高で輸送コストやハウス栽培の燃料代に影響
値上がりの背景にあるのは、生産地の天候不順や原材料の価格上昇、そして原油の高騰です。なぜ原油が高騰すると食料品も値上がりするのでしょうか。
田子重 西中原店 増田克己店長
「輸送する時のコストとか、トマトなんかはハウス栽培していますので、その時の燃料代ですか、そこで上がっていると思います」
ガソリンも高値の状態が続いているため、輸送費がかさみ、ハウス栽培で使うボイラーに、燃料として油を使うためこれだけ様々な物に影響が出ていると言います。
20代夫婦の買い物に密着
この日、9カ月の子どもと一緒に買い物に訪れた市内に住む鍵山さん夫婦。買い物に密着させてもらいました。
鍵山さん(夫婦ともに20代)
「夕飯のご飯を買いに来ています」
Q.夕飯は決めている?
A.これから買いながら決めていこうかなって
Q.野菜の値段はどうですか?
A.ちょっと高いかな、葉物は安いので助かっているんですけど
Q.高くても買いますか?
A.んー、高いとちょっと手が伸びづらいですけど
鍵山さん、去年の同じ時期より1.5倍に値上がりしている玉ねぎを見て…
鍵山さん
「高い玉ねぎが!迷う。(買うのを)やめます、きょう」
商品を選んでいく中で、この日の夕食が決まりました。
鍵山さん
「お刺し身にしよう」
野菜のほかに、サラダ油や醤油。そして、お弁当や食卓でも広く使われる冷凍食品にも値上げの波が。冷凍食品メーカーは、今月から来年にかけて、家庭用と業務用の一部の商品を値上げすると発表しました。
値上がり前に買いだめをする利用客もいますが、鍵山さんは―
鍵山さん
「あんまり買いだめちゃうと、今度は賞味期限切れちゃうので、多少はしょうがないと思って、やっぱり買っちゃいます」
曜日によって安いものを購入し、1回の買い物の合計金額を5000円未満に抑えるようにしていると言う鍵山さん。この日の合計金額は…4642円でした。
そして、これからの季節、まだ値上がりが懸念される物も…
田子重 西中原店 増田克己店長
「イチゴですかね。今は販売している値段は798円ということで、普段この時期に比べて100円とか200円高い印象ですね」