地元で楽しむ旅行・観光…マイクロツーリズムが人気 静岡市の港町・用宗地区の小旅行
自宅から1~2時間圏内、地元で楽しむ旅行や観光。県外への移動を控える人が多い中、近場の魅力を改めて発見する「マイクロツーリズム」が注目されています。
古民家改装した宿
静岡市のJR東海道線用宗駅に到着しました。宿から迎えがあるとの事ですが、現れたのは…。
海外ではタクシー代わりで使われている「トゥクトゥク」。普通の車とはまた一味違った風景が楽しめそうです。
着いたのは、古民家を改装して作られた宿「日本色」。この一角に6棟の建物が並んでいます。宿についての説明を受けていると…。そこに女性たちが。
女性:「実家です。ここで私が生まれて85年。85歳です。しばらくは自分の家がなくなった方が良かったのではと思ったが、こういう形になって残っているといいけれども。なかなか予約が取れない」
こんな偶然の出会いも旅の楽しみですね
お邪魔したのは6棟のうちの1つ「琥珀(こはく)」という建物、キッチンや、ゆったりとした寝室に、桧のお風呂そして…。20畳の広々としたリビングがあります。
橋本ありすアナウンサー:「鳥のさえずりが気持ちいい。非日常の中にも心休まる雰囲気。これが古民家ならではの魅力なのかもしれません」
日本色 渡辺孝太さん:「元々用宗というエリアには、見ていただけるところがたくさんあるが観光の受け皿となる宿泊施設がなかった その先駆けとして昔ながら残っている古民家を生かして、泊まっていただこう。泊まってその魅力を存分に感じて頂こうということで宿を作った」
宿の近くにはステキな路地がたくさんあるので散歩もおススメとの事です。
用宗地区でサイクリング
日本色から歩いて10分。こちらの「クラブサリーズ」は、マリンスポーツやサイクリングなどを楽しめるスポーツクラブスクールやイベントを開催して「用宗」の魅力を発信しています。
今回は自転車で用宗の街を巡ろうと計画。1日レンタサイクルを申し込みました。
橋本アナ:行ってまいります。きょうは結構気温が高いので、サイクリングで回ると、風が程よく回って気持ちいいですね。住宅地を走るって逆に新鮮。
橋本アナの気になるお店は…
住宅街を抜け、気持ちよく自転車を走らせて、たどり着いたところは真新しい商業施設。オシャレなTシャツ屋さんに、カフェなど。今、新しい店が続々オープンしているのが今年1月に出来た「ハットパーク」。
気になったのは、焼津の人気クッキーチーズサンドの専門店、「チーズピゲ」の姉妹店「クッキーピゲ」
橋本アナ:「かわいいお店、ここにずらずらっとクッキーがたくさん並んでますけど、こんなに種類あるんですか?」
柴田ありさ店長:「そうなんです。当店はクッキー専門店なんですけども、クッキーによって国産の小麦を使い分けているので、それぞれ食感や香りなど楽しめます」
生シラスを堪能
用宗に来たら忘れちゃいけないのが、生シラス。実は朝漁の様子を見てきたんです。たった今、シラスの水揚げやってます。水揚げを見るのが初めて。
シラスの餌となるプランクトンが豊富な安倍川の河口は絶好の漁場、その漁場に近い用宗では新鮮で美味しいシラスが味わえるのです。
生シラス丼は人気NO.1とれたてで新鮮。漁が出た日しか味わう事が出来ない生シラス丼。
橋本アナ:「甘い、甘い、甘いです! プリプリ腰がある」
用宗漁協 杉村逸平さん:「それが鮮度がいい証拠」
新型コロナの影響は、用宗にも及んでいました。
杉村さん:「毎年やってる漁協祭りが中止になっちゃった。本来なら人があふれかえるのに…さみしい感じがする」
最後に温泉…そしてビール
2018年12月にオープンしたのが、「用宗みなと温泉」。運がよければ富士山も望むことができる天然温泉で癒やされて…。しかも…。
橋本アナ:「温泉に入って、まだ終わりじゃない」
こちら「ウエストコーストブリューイング」は、醸造所が併設されたクラフトビールの専門店。今回は、柑橘やマスカットのフルーティーさが人気の1杯をチョイス。
用宗でビール作りをするメリット…。それは、安倍川の伏流水がビール造りに適した軟水だからだといいます。
新名物になりそうですね。コロナ禍の今、バーがオープンするのは土曜日曜祝日、平日はおいしい缶ビールをテイクアウトできます。
(4月3日放送)