住宅の庭にナゾの『巨大な穴』 防空壕か、それともお宝が眠っているのか…浜松城近く武家屋敷があった場所 浜松市
浜松市の住宅の庭で数メートル規模の巨大な穴が見つかりました。この穴の正体は一体、何なのでしょうか。
梅田航平記者:「浜松市にあるこちらの住宅ですが、庭の中には人がはいれるほど大きい穴が開いています。奥は数メートル以上続いています」
民家の庭にぽっかりと開いた巨大な穴。見つかったのは、浜松市中央区の浜松城公園から400メートルほど離れた住宅街の高台にある一軒家です。
庭に巨大な穴が開いた加藤さん:「最初は庭にでたら、これくらいの大きさの穴が開いていて、それをのぞいてみたら中に空洞があるもんですから、とりあえず足でどんどんとやったところ、ごそっと崩れ落ちて結構な穴が開いたのが始まり」
家主の加藤さんが庭の異変に気が付いたのは去年12月。2か月前の去年10月に撮影された写真では、何の変哲もない庭でしたが、ある日突然、その姿を変えたといいます。
加藤さん:「ここに住んで60何年になるけど、まさかこんな地下道というか、空洞がある上に住んでいたとはびっくり」
Q.去年の12月まで気づかず?
A.「そういうことです。もう面白いから近所みんな連れてきて、見せていた」
江戸時代は「武家屋敷」…お宝が埋まっているかも
加藤さんによりますと、現在、この穴は3メートルから5メートルほど奥に続いているといいます。ただ、穴の奥には石積みがされていて、先に進めなくなっていることから、穴の規模は目視できる以上の可能性があるといいます。
また、穴の入り口には、入り口だけを塞いだかのように大量の瓦が埋まっていて、人の手によって掘られた可能性が高いといいます。こうしたことを背景に、加藤さんは。
加藤さん:「99パーセント防空壕じゃないかと思うけど…」
穴の規模からも、防空壕ではないかと予想。ただ、この場所は徳川家康ゆかりの城下町。密かに夢が膨らんでいます。
加藤さん:「この辺は浜松城からすぐ近所にあって、場所そのものが当時の武家屋敷があった場所。だから本当にわずかな確率でお宝があるかなって願望だけど思っている。残りの1パーセントにかけているかなと」
市の対応は
一方、行政側も加藤さんから相談を受け、今年に入って3回ほど穴の状況を確認。この穴によって災害が発生する懸念もあることから、浜松市は現在、対応について検討しています。
浜松市市民生活課 大城秀寛課長:「(穴を見たとき)これはひょっとすると、防空壕かもしれないな、という感じはすぐに受けた。危険除去をしないといけないのと、防空壕であれば行政の責任として(対応)しないといけない。調査しながら対応していきたい」
予想通り防空壕なのか、それとも、歴史的なお宝が眠っているのか!? ある日突然出現した、ミステリーとも言える「加藤さんち庭の巨大な穴」。その行方に注目が集まります。
加藤さん:「最終的には埋め戻さなきゃいけないと思っているが、完全に埋め戻すのも莫大な費用がかかるので、そのへんは行政にお願いしたい気持ちはある。なるべく早く結論だしてもらって、埋めるのか、保存するのか、お宝探すのか(笑)」