静岡まつりあす開催…感染者急増で市民から心配する声も 実行委「静岡を元気にしたい」 静岡市
2年ぶりの開催
あす開幕する静岡市の春の一大イベント「静岡まつり」。会場の駿府城公園の桜は満開、今まさに見頃を迎えています。絶好のタイミングであすから3日間の日程で実施される静岡まつりですが、開催は2年ぶりです。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、去年は静岡まつり、大道芸ワールドカップも中止となり、静岡市では久しぶりの大型イベント開催となります。
今年は祭りのメインイベント・徳川家康役の著名人らの行列が市街地を練り歩く「大御所花見行列」は行なわれませんが…
須藤アナ:「今年は大御所花見行列が行われない代わりに、こちらの会場で大御所花見の宴が開催されます。壇上では徳川家康役の俳優の方々がトークショーなどを行うということです。座席には座れる人数を減らしソーシャルディスタンスを確保するなど対策が行われています」
座席は216席あるところから半分の108席にまで減らしたといいます。また、入り口で来場者に検温や消毒をするほか、マスク着用を呼びかけるなど感染防止対策が取られます。
あすの開幕に向け、着々と準備が進む静岡まつり。ただ、静岡市の感染状況が悪化する中での開催に、市民には賛否両論が…。
田辺市長は1週間前の先月25日、こう話していました。
静岡市 田辺信宏市長:「去年の12月の最初、10万人あたりの新規感染者は20人を超えていた、5人くらいになったら成人式いけるんじゃないかというのが、あの時の判断だった。
今は高くなったと言っても4.8人。今、祭りを気を付けながら開催して、リバウンドをおこさせないことととの両立が、静岡市民は節度ある行動をしていると信頼しているので いけるのではないか」
しかし、その後、静岡市の感染者数は急増し、きのう3月31日の時点で、10万人当たりの新規感染者数は10.2人と、2カ月ぶりに10人を超えました。これは田辺市長が去年12月28日に成人式の中止を表明したときの9.8人を超えています。
市民は…
30代:「少し不安はある。(静岡まつりは)人が集まってしまうので、その辺の対策がどうなのかというのは不安。息子もいるので、人混みが不安なので、どのくらい分散してくれるのかが気になる」
40代:「変異種とか、心配な部分もあるが、きちんと一人一人が感染対策をしていれば、ゼロではないが、ある程度抑えられんじゃないかと」
40代:「まつりが始まって人がドッと来たときに、感染対策は本当にできますか、どこまでできますかと。まつりになると、良いんだという風になる人も当然いるし、飲みたい人もいるし、マスクしない人だって当然出てくる。それを一人一人規制できない。どこまで何人しか行けないなど対策を本当に抑えれるかというのは心配」
実行委「静岡を元気にしたい」
静岡まつり実行委員会は1日、静岡朝日テレビの取材に「市内の感染状況は開催できる範疇にあると判断した」として、「静岡を元気にするため、雨天でない限り予定通り開催する」とコメントしています。
また、田辺市長もさきほどコメントを出しました。
田辺市長:「市民の皆さんの『いのち』と『くらし』を守るためには、感染拡大を防ぎながら経済を回していかなければなりません。静岡まつりについては、実行委員会とともに感染防止対策を徹底しますので、お越しいただける皆さんもご協力、よろしくお願いいたします。市民の皆さんを信じて、安心・安全に静岡まつりを楽しんでいただけることを願っています」