ハンセン病元患者の86歳男性に75年越しの卒業証書 小学6年の夏休みに発症し登校拒否され卒業できず 静岡・御前崎市

 子どものころに「ハンセン病」と診断されたことがきっかけで、小学校を卒業できなかった86歳の男性に、75年越しの卒業証書が授与されました。

画像: 石山春平さん(86)

石山春平さん(86)

 旧浜岡町、現在の御前崎市で生まれた石山春平さん(86)。小学6年の夏休みに「ハンセン病」と診断されました。学校から登校を拒否されるなど激しい差別にさらされ、自宅の納屋にひきこもる生活が続きました。

 ハンセン病を治療した後は、プラスチック工場や障害者施設で働いた石山さん。病気について正しく理解してもらおうと、20年ほど前から実名を出して講演活動に取り組んでいます。

 75年越しの卒業式。当時のクラスメートやこれまで支えてくれた周りの人に見守られながら迎えました。

画像: ハンセン病元患者の86歳男性に75年越しの卒業証書 小学6年の夏休みに発症し登校拒否され卒業できず 静岡・御前崎市

御前崎市の小学校校長:「卒業証書。石山春平。昭和11年2月15日生まれ。あなたは小学校の全課程を修了したのでこれを証明します」

石山春平さん:「家族はみんな知ってますからね。僕の歩んで来た人生をね。子どももね。将来の心の宝にしたいと思います」